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かごしま歴史街道

縁結びの島・知林ヶ島 〜素敵な御縁がありますように〜


 指宿へ車を走らせると、錦江湾上にぽっかり浮かんでいる大小2つの島が目に飛び込んできます。
指宿カルデラ外輪山の一部であり、霧島錦江湾国立公園内に位置する2つの島は、周囲約3km・面積約60haの「知林ケ島」、北に離れた小さな島は面積約0.2haの「知林小島」で、いずれも無人島です。
知林ヶ島は鎌倉時代の頃には「ちちりのしま」と呼ばれており、「ちちり」とは松ぼっくりの古語で、かつて島に群生していた松にその名が由来しているという説があるようです。
 知林ヶ島は、3月から10月にかけての大潮・中潮の干潮時に、弓状の砂地、いわゆる「砂の道」が露出して陸地の田良浜とつながります。
この砂地は、東シナ海から鹿児島湾内に侵入する黒潮と、鹿児島湾内から東シナ海に向かう海流のぶつかり合いにより形成された砂礫の堆積地形で、陸繋砂州(トンボロ)と呼ばれ、甑島の里村や野間半島にも見られます。
 田良浜から知林ヶ島までは約800m程ですが、砂の道はやや蛇行していますので、実際は860m前後、片道35分程度かかります。また、潮の干満により形成される砂の道は年間約70mの移動差があり、同じ道を2度渡ることはできない、という、たった1回限りの奇跡の道です。
 この奇跡の砂の道、多くの観光客や家族連れが訪れ、潮のかおりを満喫しながら行き来することから、平成13年11月に環境省認定の「かおり風景百選」に選ばれています。
 また、知林ヶ島と田良浜を結ぶ砂の道は、人と人との架け橋や御縁などになぞられ、別名「縁結びの島」ともいわれています。

◆知林ヶ島の蛇塚
 現在、無人島の知林ヶ島も、約30年前までは人が住んでおり、温暖な潮風の影響で霜が降りないことから、戦前からジャガイモや麦、サツマイモや菜種などの農作物が植えられ、その豊富な収穫量を誇り「宝の島」といわれていました。
戦後、島を開発するために島内の蛇を大量に殺したところ、野ねずみが大量に発生し、農作物は見事に食い荒らされ、農家は大変困りました。そこで、蛇を供養するため、約250年前からあった石塚を「蛇塚」として祀ったところ、ネズミが減ったという話が残っています。

◆ちりりんロード
2015年初め、指宿市観光協会で「砂の道」の愛称をホームページなどで全国から募集したところ、海外を含む全国各地から2,253通の応募があり、その中から滋賀県の男性の作品「砂の道 ちりりんロード」が選ばれました。

◆知林ヶ島と小島
知林ヶ島と小島の間は潮の流れが速く、絶好の釣り場となっています。鹿児島の民謡「おはら節」にも、
 知林小島に なぜ 橋かけぬ
 潮が早かで オハラハー かけられぬ
 ハ ヨイヨイ ヨイヤサ
と、歌われています。



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