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かごしま歴史街道

日本本土最南端を訪ねる 〜スモールヒーリングの秘境・佐多岬〜


 大隅半島の西側、錦江湾に沿って延びる国道を南下すると、南の島々の森を思わせるような亜熱帯のジャングルが目に飛び込んできます。デイゴの紅い花やハイビスカス、椰子の高木や大きく葉を広げるソテツを横目に潮風に吹かれながら更に進めば、日本本土最南端の佐多岬に到着します。
 霧島錦江湾国立公園(旧・霧島屋久国立公園)に位置している佐多岬は、岬の北約600mの所を北緯31度線が通過しており、世界地図を広げてみれば、ニューデリーやクレオパトラの君臨したカイロなど、熱い国々と緯度上で繋がっていることがわかります。
 本土最南端の佐多岬は、大隅半島の原生林につつまれた山々が南に向かって一点に絞り込まれた先端部であり、駐車場から遊歩道を上り下りして森を抜ければ、急に開けた視界の先に南海の雄大な景観が飛び込んできます。
 岬の左手に太平洋、右手は東シナ海で、轟々となる黒潮の音に耳を傾けながら遠くに目線を移せば、対岸の薩摩半島最南端には秀麗な薩摩富士と称される開聞岳、紺碧の遥か洋上には屋久島や種子島などいくつもの島々を望むことができます。
 岬の突端から少し離れた所にある大輪島という岩山に建てられている佐多岬灯台は、日本最古の灯台で、1871(明治4)年5月に初点灯しました。この灯台を設計・建設管理したのは、イギリス人のリチャード・ヘンリー・ブラントンで、「日本の灯台の父」と称せられ、日本に出発する3ケ月前に灯台建設と光学・その他の機械装置の知識を習得し、日本全国の沿岸に30余りの主要灯台を建設して、日本の灯台システムを確立させました。1876年にイギリスに帰国したブラントンは、「日本の灯台(Japan Lights)」の論文を学会で発表しています。
 佐多岬の灯台も当初は、イギリス人が住み込みで管理していたといわれ、その後日本の灯台守が管理を引き受け、岬の突端には家族と共に暮らせる石造りの家もあったそうです。
 1945(昭和20)年、アメリカ軍の空襲で破壊されてしまったものの、5年後には再建され、現在は管理システムの向上により無人化されています。
 佐多岬といえば大海原の絶景というイメージがありますが、岬に向かうまでの壮大な原生林も素晴らしく、亜熱帯林と照葉樹林の林層に覆われており、ソテツやビロウ、イズセンリョウ、ムサシアブミなどが自生しています。
 海と山が織りなすダイナミックな自然は、古の歌人や作家をも魅了し続けてきました。日常の喧騒から離れ、スローな時間を過ごしたい・・・そんな時、心を静かに癒すスモールヒーリングの秘境、佐多岬でやすらぎにみたされてみませんか。


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