鹿児島西ロータリークラブ

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事勝国勝長狭神〈ことかつくにかつながさ〉
古事記では、塩椎神、日本書紀では塩土老翁または塩筒老翁と記す。潮流を司り製塩の神としても信仰されている。
日本書紀では天孫降臨したニニギに海人の王であった事勝国勝長狭神〈イザナギの子〉が笠沙、阿多にあった自分の国を奉ったとされる。
ニニギは、この地で阿多隼人の租神となった大山祇の姫 コノハナサクヤと新居を持つ。
更に、海幸山幸の神話では、釣り針を失くして途方に暮れている此花咲耶の子、山幸を竹籠に乗せて竜宮に送った老翁として登場し神武東征に際しては、「東方に良き土地がある」と進言し神武の決意を促したとされる。
阿多隼人を率いて諸国を平定した塩土老翁は東北に留まり、人々に漁業や製塩を教え宮城県塩釜市、鹽竈神社に祀られたという。鹽竈神社は塩土老翁を祀る神社の総本社である。
鹿児島では、垂水鹿児島神社、新屋敷塩竈神社の他、神話を裏付けるかのように南さつまに塩土老翁を祀る神社が３つ〈野間神社、田布施神社、塩釜神社〉もある。