鹿児島西ロータリークラブ
趣味の 「ロータリー倶楽部」
事務局
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ふなだまさぁ
舟魂様
鶴丸城下には、かつて御船手と呼ばれた港町があり、そこに船霊廟があったことが新屋敷〈加子町〉の船霊神社縁起に記されている。
「ふなだまさぁ」は舟に宿り、舟を護り、大漁を知らせる神として漁民や舟乗りに信仰されているが、新造船に際しては、ごしょうね〈ご性根〉を入れるといって船大工が船に魂を入れる習慣も鹿児島の各地に残されている。
大隅佐多では、帆柱下に祠を設け、五穀と銭、それにサイコロ2個を納める。針路は船霊様のサイコロ任せということだろうか。
南さつま笠沙では、これらに紙雛を1対、麻で縛った男雛、髪で縛った女雛を入れるという。髪は船主の妻か娘。
「ふなだまさぁ」は日本武尊前途を阻む海神の怒りを収めるため海に身を投じた弟橘姫に倣い女性神と謂われ女性〈特に美女〉の乗船を嫌うとされる。
日本だけではなく、笠沙に祀られている中国の航海の女神 天妃媽祖や西洋船の船首の女神も女性神である。
船霊様の機嫌を損ねないために乗船はとりかじ〈左舷〉、下船はおもかじ〈右舷〉船霊様の向きから、接岸はとも〈船尾〉不浄はへさき〈舳先〉と決められていた。
正月10日は船霊様の年取り、恵比寿神と同じである。
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