鹿児島西ロータリークラブ
趣味の 「ロータリー倶楽部」
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おなんぢさぁ
大穴持命
大穴持命〈オオナムチノミコト〉は、大穴牟遅、大己貴、大国主、大物主宇都志国魂神〈うつしくにたまのかみ〉葦原醜男〈あしはらしこお〉八千矛〈やちほこ〉等々様々な名前を持つ神で、天孫降臨で天津神に国土を献上したため「国譲りの神」とも呼ばれ、幽冥界の主として出雲大社に祀られている。
スサノオの息子とも6代の孫とも謂われ、スセリビメ、ヤガミビメ他いろんな女神との間に、何と180人もの子供を設けている。〈古事記〉「因幡の白兎」「八十神の迫害」「根の国訪問」といった数々の神話の主人公として登場し少彦名と共に葦原中国を平定したことから天変地異に際して鎮守のため日本各地に勧請されることも多い。
鹿児島でも古代に勃発した地殻変動に備えて、大穴持命〈大穴牟遅、大己貴、大国主〉神社が創建され、霧島市国分では「おなんぢさぁ」とよばれ篤い崇敬を集めている。
続日本紀には「去る天平神護年中、大隅国の海中に大穴持神が島を造った」とありおそらく海底噴火により辺田、弁天。沖の三小島ができたことを指すのであろう。
「おなんぢさぁ」は当初鎮座された場所が水没。社殿は現在地に移されたが、旧社地から毎月朔日の日に火が出て国分若宮八幡に飛ぶという不思議な現象が起き、人々はその「大穴持の火」が通る道を開け、家も垣も作らなかったと伝えられる。
また、麻畑で牛の突進を受け、「おなんぢさぁ」が蝮に咬まれたことから、この地では牛も飼わず麻も植えず、蝮除けの神として大穴持神を祀った
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