鹿児島西ロータリークラブ
趣味の 「ロータリー倶楽部」
事務局
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豊玉姫命
〈トヨタマビメ〉
神代の昔、海神〈綿津見神〉に二人の娘がいた。姉がトヨタマで妹がタマヨリ。
姉は海神の宮殿〈竜宮〉を訪れたホオリ〈山幸〉に見初められウガヤフキアエズを産むが、その時、本性の八尋和邇〈鮫〉に戻った姿を、山幸に覗き見られ、これを恥じて海陸の境を閉じ竜宮に戻ったが、御子を育てるため妹、タマヨリを遣わした。
タマヨリはウガヤフキアエズと結ばれカムヤマトイワレヒコ〈神武天皇〉を産む。というのが古事記のストーリーだが、鹿児島県、知覧と川辺には、姉妹のこんな話しが残されている。
海神の父から川辺の地を与えられたトヨタマは、妹タマヨリに先を越され、已む無く知覧に宮居を定め〈取違地名伝説が残る〉この地治めたが、元来慎み深く、慈悲深い性格で領民から慕われ、知覧の地に豊玉姫神社を建立し祀られた。その名に因んで玉のような子に恵まれる安産の神として信仰を集めている。
尚、六月燈で披露される水車を使ったからくり人形は国の無形文化財に指定されている。
また、大楠で有名な川辺の飯倉神社にはタマヨリが祀られ、早乙女による御田植神事や田の神舞が残る。
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