鹿児島西ロータリークラブ   KWC
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神さぁ


蛭子神

異形の子が福をもたらすという神話は、世界中にあるらしい。
蛭子神もその一人で伊邪那岐、伊邪那美の神がおのころ島で神産みをされた時、神代の決め事を違えて、女神から言問いをされたため、生まれたのが骨のない蛭子
両神はこの子を憐れみ葦の船に乗せて海に流されたと古事記にあるが、日本書紀では若干異なり、三歳になっても足が立たず、泣く泣く天磐樟船に食料を積み込み流したとある。
この蛭子が海の向こうから恵福を持って流れ着いた、という話は日本中に残され蛭子神社、あるいは魚釣り神〈海神〉との同一視から恵比寿〈戎〉神社として祀られている。
最も有名なのは、神戸、西宮の夷三郎、商売繁盛の神として、正月10日前後副男を決める「十日戎」に100万人を集める。
鹿児島では。隼人、喜入、枕崎、中甑他20以上の神社で祀られ、阿久根石神神社では磐樟船と謂われる大岩があり、艫には舵床の跡もある。
また神子が流されるとき食料として与えられた365個の餅が餅井集落に餅石として残されている。
この餅石は大晦日の夜、新しい俵に詰め替えられるらしい

※大阪今宮の戎神社は、蛭子神ではなく、大国主命〈大黒様〉との関連から、その子、事代主命を恵比寿神として祀る

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