鹿児島西ロータリークラブ   KWC
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鹿児島西ロータリークラブ

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神さぁ


大宮姫

開聞山麗は美女の産地のようだ。日本神話で高千穂に降り立った瓊瓊杵尊が大山祇神の娘、木花咲耶姫を見初めたのが笠沙、綿津見神の娘、豊玉、玉依両姫が知覧、川辺を領有するまでいたのが頴娃と伝わり、それぞれ野間神社〈笠沙〉、豊玉姫神社〈知覧〉、飯倉神社〈川辺〉に祭られている。
枚聞神社の「おかいもんさん」大宮姫もその一人、雌鹿の口から生まれたと謂われる絶世の美女で采女として朝廷に仕えるうち、天智天皇の寵愛を受け中宮としてお側に召されるが、宮中の女官たちの妬みをかいその出生から「姫の足は鹿の足」と罵られ、耐えきれず都を離れ開聞に戻る。
これを知った天智帝は姫恋しさの一念でわずかの供とともに浪速津から船で九州へ、志布志から陸路開聞をめざし、谷山から開聞岳を望み喜び勇んで湯ノ里に入る、喜入、湯豊宿〈指宿〉の地名はこうして生まれたとか。
お二人が再会された場所に揖宿神社が建立され、天智帝はこの地で大宮姫と仲睦まじく暮らされたとか。
また、同様の譚が志布志にもあり、山宮神社、安楽神社縁起によると、この地では開聞の姫君は大宮姫ではなく、玉依姫と称し乙姫という娘をもうけ、帝は「遥か開聞を望むこの地に廟を建てよ」と言い残して大津宮にお帰りになったとある。
山宮神社には樹齢千五百年と謂われる、天智天皇お手植えの大楠がありパワースポットとして人気がある

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