鹿児島西ローターアクトクラブ設立40周年記念式典をおえて
2015−2016年度 ローターアクトクラブ委員長 堂園光一郎
鹿児島西ローターアクトクラブは、1976年6月24日に設立されました。提唱クラブは鹿児島西ロータリークラブです。国際ロータリー2730地区鹿児島南分区に所属する18歳から30歳までの若者が所属する奉仕団体です。
設立から40年を迎え、平成28年5月29日、RI地区代表、現役ローターアクト、ローターアクトOBOG、鹿児島西ロータリークラブ会員、延べ40名の臨席のもと県民交流センター大ホールにて、設立40周年記念式典が開催されました。
5年周期ごとに開催される式典を迎えるにあたって、「周年式典のあり方」を例会課題とした勉強会を2015年11月12日のクラブ例会で発足しました。
周年『事業』の進め方と題して
- 過去との向き合い方を定める
- 周年の目的を定める
- 周年事業に対する視界共有を行う。
周年『イベント』の作り方と題して
- 時間と空間を共有する
- イベントを通じて繋がる
- 自社らしさの表現・体現・演出にこだわったイベントを創る
- 社内外むけのイベントにつながりと相乗効果を持たせる
- お蔵入りの制作ものの回避のため各々の連帯と一貫性にこだわる、
これらをアクト周年式典でどのようなメッセージへ変容させるのか、いかに発信するかの検討が始まりました。
議論を重ねた結論としては以下の目標を立てることができました。
- アクトクラブの過去に立ち返り、アクトクラブの理念を再認識する事を目的とし、共通意識を共有する
- ロータリークラブとローターアクトクラブとの繋がりを深める
- ローターアクトらしさを大切し、ローターアクト活動を知らない一般に伝える
- イベント以外の制作品(粗品)を作る事などを40周年式典の目標としました。
漠然とした『事業』目標は掲げたものの具体的な構想が描き切れなかったなか過去の周年式典記念誌は全体的なイメージを作る上で参考となりました。15年、20年、25年、30年、35年の記念誌にはその年代のアクトの活動内容がつまり『事業』が凝縮されていました。周年を担当したアクトOB,ローターアクトクラブ委員長からはその精神を垣間見ることができ、記念式典実行するうえで参考となりました。
試行錯誤のうえ決定した『イベント』は「キャップアート」でした。それは、約1万個のペットボトルの指定された色のキャップをマス目の中に並べて埋めていく作業です。毎月行われている朝清掃による奉仕活動とその際集められたキャップの再利用がテーマとなり、今回のイベントテーマに則した内容に決まりました。
約40名全員で18分割されてあるパーツへキャップを張り付けていく単純な作業は根気もチームワークも要求されます。約一時間競い合い、最後に何が完成するのか期待感にあふれた作業となりました。それは、老若男女お互いコミュニケーションを取り合いながらの共同作業となりました。
18枚の各ブロックは合体され、縦5m横3メートルの一つのオブジェとなり、その全容があらわになった瞬間には、思わず歓声があがりました。約1万個のキャップからできあがったその巨大なオブジェは「黒髪の美人画」でした。そのオブジェはゆっくりとみんなの手で展示用レールから吊らされ、改めてみんなでその作業をたたえあうことができました。
キャップアートの発想やそのための緻密な下絵の作成と必要なキャップ数やその配色は若者の感性がなせる作品なのでしょう。ロータリークラブの応援なくしては盛会に終了することはできなかった点は言うまでもないことであります。今回のテーマの一つであったロータリークラブとローターアクトクラブとのコミュニケーションのあり方を考えさせられたと思います。
過去数年間のアクト活動のスライドを見ながら、また美人画を眺めながらの昼食会も和やかにおこなわれました。過去の周年式典の懐かしいスライドが歴史の長さを感じさせました。式典は名残惜しさを残しつつ終了となりました。
若者の生活様式の変化、女性の社会進出、少子化など、ワーク&ライフバランスで象徴されるように自分の時間も重要視する若者の思考や若者を取り巻く環境の変化が著しい現代において、そのようななかで奉仕の理念に基づき、奉仕活動がおこなう事ができる彼、彼女らの活動は改めて認められるべきだと思われました。
若者にとって真の活動ができるためには、仕事以外の我々の活動を評価してくれる企業や、それを認知できる社会へ進化していくことが必要であると感じました。奉仕の精神を持った若者が集い楽しみながら成長できる鹿児島西ローターアクトクラブに多くの若者が集まり、充実した活動ができることを期待します。・・まだ出来上がったばかりの集合写真をながめながら
2016・6・30
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