伊藤学而ガバナー、初の公式訪問
―会員増強やクラブ活性化をめぐり意見交換
2010.10.20 於:鹿児島西RC例会
伊藤学而・2730地区ガバナーが10月20日、就任後初めて当クラブを公式訪問した。例会に続くクラブフォーラムでは会員増強やクラブ活性化などについて活発な意見交換が行われた。
伊藤ガバナーは例会の挨拶の中で「昔の郷中教育は立派な武士になるために学ぶという、はっきりした目標があった。今の教育は、せいぜい良い大学に入るため、ぐらいの目標しかない。教育の見直しが必要だ」と、教育問題に触れながら、「ロータリアンとしてはまず、素晴らしい職業人になること」と、語った。また、「最近、ロータリーが疲弊しているように思う。もう一度、ロータリーの原点を見つめ直し、クラブの足腰を強くしていきたい」と、訴えた。
例会の後、南徹会長の司会進行でクラブフォーラムへ。クラブ側からは市民との関わりについて、「うちのクラブでは、どんな職業の人がいないか、分類して、こちらから積極的に声をかけ、入会を勧めたい」「わがクラブが取り組んできた4世代フォーラムは今年度、RIから資金的な支援を受け、テレビ番組化して放送する。郷土に誇りが持てるような内容にすることで地域貢献したい」などの発言があった。
伊藤ガバナーは、横浜市教育センター研究研修指導課が、RI第2590地区と横浜商工会議所の協力で、小中学校の副校長昇任候補者の企業等派遣研修を10年以上も継続している例などを紹介、「地域が元気になる、有益なアイデアがあるはずだ。ロータリー全体で取り組んではどうかと思っている」と、語った。
また、同席した山下晧三ガバナー補佐は「他のクラブから、甲突川沿いに『ロータリーの森』を作ろうといった提案もある。市内の10クラブが力を合わせて、市民に分かりやすい活動を展開することで、ロータリーへの理解も深まり、会員増強にもつながるのではないか」と、語った。
続いて、「GSEを廃止する動きがあると聞く。財政の問題もあろうが、国際感覚を磨く場が少ない日本では、こうしたプロゼクトは残すべきではないか」という質問も出た。
これに対し、伊藤ガバナーは「財団の補助金制度が3年後から刷新される。現行のGSEは新たなグローバル補助金の中に組み込まれ、簡素化されて、従来より遣いやすくなると聞いている。そうなれば国際交流はもっとやりやすくなるだろう」と、答えた。
さらに、青少年プログラムの充実に関連して、「若い人たちがアクセスしやすいホームページを立ち上げ、世界とつなげていくのも一つの方法ではないか。ロータリーとして若い人をサポートする仕組みが必要だ」と、語った。
最後に、会員から「会員数を増やせというが、数だけではダメ。質も大事だ。会員増強の増は数だが、強はクラブの質の強化でなければならない」との発言があり、伊藤ガバナーは「ロータリーも時代とともに変化していかなければならない。常に新人の入会を促すことで、若々しい活気あるクラブとして、質の向上にもつながる」と、締めくくった。
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