秦喜八郎新ガバナー迎え、例会開く 「地域のニーズに合った活動」を提唱
―7月15日 クラブフォーラムでも意見交換
2009.7.15 於:鹿児島西ロータリークラブ 第2276例会
2730地区の秦喜八郎新ガバナーを迎えての例会が7月15日12時30分から、山形屋例会場で開かれた。秦ガバナーは宮崎中央RC出身で、産婦人科医。この日が当クラブへの初めての公式訪問で、内田修友ガバナー補佐も同行した。
例会ではまず、野添良隆会長が歯科医らしく人の歯のパネルを示しながら、「歯はお互いに支え合いながら、調和を保っている。ロータリーも同じで、各クラブやロータリアン同士がロータリーの徽章にある楔(くさび)のように、上手くかみ合って初めて組織として成り立つ。本日のガバナーを迎えての例会を、クラブ活性化の出発点としたい」と、歓迎の挨拶を述べた。
登壇した秦ガバナーは、ジョン・ケニーRI会長が掲げる今期のテーマ「ロータリ―の未来はあなたの手の中に」に触れながら、「ロータリアン一人一人が、それぞれの地域のニーズに合った活動をしていけばロータリーの未来は開けるということだ。そして、ロータリアンとしての誇りを持とう。それには、職業を通じて人のため、世のために活動すること。このロータリーの原点に立ち返ろう」と、述べると共に、会員増強問題については「若い人が入ってこない。また、入会して3年未満で退会する人が多い。ロータリーに魅力が足りぬということだ。鹿児島西RCが31年前から実践している月1回の学習会は会員の増強、維持に有効だと思う。これを手本にして地区全体に広げていきたい。私の時に、地区発展の基盤を作っておきたい」と、抱負を語った。
例会の後は、秦ガバナーと内田ガバナー補佐を囲んでクラブフォーラム。野添会長の司会進行で「ロータリー情報と広報・IT」のテーマを中心に意見交換を行った。
まず、古木圭介ロータリー情報委員長が学習会の現状のほか、この春、GSEメンバーのリーダーとしてアメリカ・イリノイ州を訪問した際の体験談などを詳しく報告した。この中で、@アメリカのロータリクラブは現役よりリタイア組が多い。年会費も1万5千円から2万円ぐらいで安いが、寄付に対する関心が高いA例会も形式的ではなく、ざっくばらんな雰囲気でやっているB奥さんも一緒になって学校でドロップ・アウトした子供たちのカウンセリングをしたり、町の再生事業にも主導的にかかわるなど、ロータリーが地域に根付いた活動をしている―など、日米のロータリーのあり方の違いを紹介した。
桐明桂一郎IT委員長は@「魅力あるホームページづくり」を目指し、全面的なリニューアルに取り組んで3年目に入ったAクラブ内外への広報手段として期待が持てるほか、ホームページ内の記事やデータなどの永久保存が可能になったBこれをきっかけにして、事務局に山積みされている膨大な貴重な資料の電子保存化(アーカイブ)に取り組むことにした。全号揃っている週報の収録から着手したが、最終的には、ペーパーレスを目指す―など経過と現状を報告した。
これに関連し、地区の広報・雑誌・IT小委員長でもある深尾兼好会員が「クラブ同士のコミュニケーションをよくするためにも、地区の全クラブでIT化を目指したい。地区のアーカイブの方も、地区としての資料不足などの問題はあるが、できることから進めたい」と、語った。
秦ガバナーは次のように発言した。
各クラブの研修リーダーを育てるためにも情報委員会が中心になって鹿児島西RCの学習会みたいなものを、地区の全クラブでやってもらいたいと思っている。
GSEは大変意味のある事業で今後も継続していく。今期はフィンランドとの交換がきまっている。
広報は大事で、これからも力を入れる。そのため、各クラブのIT化を進めていかねばならない。例えば、会報「月信」がメールで送れるようになれば、地区は経済的にも助かる。アーカイブも是非、やりたい。
また、福田正臣会員が最後に発言を求め、「ロータリアン以外の人にロータリ―を理解させるにはまず、ロータリアン一人一人が自分の一番身近にいる家族や社員たちに、ロータリーのことを詳しく話して聞かせることだ。さらに、親しい知人や友人たちに同じように”口伝え”で広めていけば、最も効果のある広報ができると思う。是非、実行してほしい」と、呼びかけた。
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