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第43回ロータリー賞
社会福祉法人善き牧者会
児童養護施設「愛の聖母園」が受賞
  ―3月25日例会で表彰式を行う


2009.3.25 於:鹿児島西ロータリークラブ第2262例会

 地道に社会奉仕活動を続けている個人や団体を顕彰する当クラブの第43回ロータリー賞は、鹿児島市上福元町にある社会福祉法人善き牧者会児童養護施設「愛の聖母園」(エルハルド・ワルトラウド施設長)に決まった。3月25日の例会で表彰式を行い、川平建次郎会長が同園代表者に表彰状と金一封を贈った。  「愛の聖母園」は昭和24年に、戦災で親や家を失った子どもたちを救護するため現在地に設立された。戦後60余年経った今でも入所児童は減らず、3月現在で2歳から高校生までの男女58名(定員60名)が暮らしている。
 まず、ロータリー賞推薦委員長の野添良隆副会長が次のように推薦の言葉を述べた。
 「豊かになった日本には、様々な問題が新たに出てきています。その一つが家庭内における子供、特に幼児などへの虐待だったり、親の勝手な理由による離婚などです。いつも犠牲になるのは子どもたちです。この施設は養護されている子どもたちを朝夕、献身的に世話し、愛情を持って育てておられます。私たちにできるささやかな援助ですが、逆境の中でも子どもたちが教育を受けられたり、心が豊かになれるよう、少しでもお役に立てばと思います。親代わりとなって子どもたちの成長を手助けする施設の職員の方々に、お礼と感謝、そして励ましの言葉を贈りたいと思います」。
 続いて、川平会長が同園を代表して出席したシスターの安藤克子さんに「献身的な愛情と情熱をもって小さく弱い子ども達を養護されている活動には会員一同、感動を覚えます。よってここにロータリー賞を贈り、職業奉仕を通じて社会に貢献する、わがロータリークラブの模範として深甚なる敬意を表します」と、表彰状を手渡した。
 安藤さんはお礼の挨拶の中で、最初は女の子だけの施設だったが、兄弟姉妹を、引き離すのは可哀想なので今では男の子も受け入れていること、社会で自立させるためにも高校までは卒業させることにしたことなど、設立以来の歴史を振り返りながら、「日本は少子化と言われているが、入所する子どもの数は減るどころか逆に増えていて、いつも満員状態です。子どもの養育に対する親たちの姿勢が問われており、悲しい思いだ」「高校を出すにしても国と県の措置費だけではたりない。今も多くの方々にご支援を頂いているが、子どもたちがすこやかに育つように一人でも多くの方にお力添えを願いたい」と訴えた。

鹿児島西ロータリークラブ 「ロータリー賞 」にも同様の記事が掲載されています。
 

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