恒例の職業選択フォーラム、成功裏に終わる ―高校生たちは、パネラーの職業観や体験談に聞き入った
2008.12.20 於:鹿児島高等学校
今年で18回目となるクラブ恒例の職業選択フォーラムが12月20日(土)、鹿児島高校で開催された。
インターアクトクラブを有する鶴丸、鹿児島両高校のほか、オブザーバーとして参加した鹿児島純心女子高校を含め約130名の高校生が会場に詰め掛けた。
パネルディスカッションは文系と理系に分かれて行われたが、高校生たちは経験豊かな各分野のパネラーたちの話に耳を傾け、意見交換も活発に行われ、成功裏に終了した。
◆開会式
総合司会は末吉政宏・インターアクト委員長が担当した。
まず、合同で開かれた開会式で、川平建次郎会長(写真左)から、当クラブと鶴丸、鹿児島両高校の関係や支援の状況、今回の職業選択フォーラムの目指す意義などの説明があり、最後に「聞き手の生徒さん達が、フォーラムの主役となります」と、挨拶した。
続いて、主催校を代表して当クラブ会員の上村國博・鹿児島高校校長(写真右)から、生徒たちが今回のフォーラムを、どう生かすか、期待を込めた挨拶があった。
◆パネルディスカッション
文系、理系の2会場に、ほぼ半数づつに分かれて、パネルディスカッションが始まった。
パネラーの選出にあたって事前に各高校の顧問の先生方とも相談し、(1)各職業分類から理系、文系に分け、生徒たちにとって興味深い業種から選任する(2)パネラーは生徒と世代間の近い若手のパネラーを中心とする―を基準に各会員の推薦の下、会員企業等から選ばれた精鋭、9名のパネラーに登壇いただいた。
文系のコーディネータは七枝敏洋会員。パネラーは鴨志田祐美弁護士、金融・経済が専門の山元將孝会員、KKB報道制作局の原之園幸太郎ディレクター、山形屋デパートの三浦剛生氏の計5名であった。
理系のコーディネータは、(下掲写真左から)鹿児島西ローターアクトクラブの田中聡会員。パネラーは、有村眼科の田島真実看護師、寿康園で社会福祉士の塩田大海氏、三和建設の前田晋吾氏、賃貸マンション管理会社・タイムリー社長の日高好久会員、西日本電信電話の前田友子氏の計6名であった。
ディスカッションはまず、コーディネータからの質問に対しパネラーが回答や意見を
述べる形で進行した。
共通する質問内容は、「パネラー自身が、どんな高校時代を過ごしていたか」「当時、悩んだことと、それをどのように解決したか」「現在の職業に就くきっかけ、仕事に対する満足度や働き甲斐について」「今後の職業選択を考える上でのアドバイスは?」などであった。
パネラーからは「目的意識をもって勉強もした方がよいが、恋愛を経験したり友人を増やしたり、クラブ活動に打ち込んだりすることも、その後の仕事や人間関係構築に役立つ」といった提言がされた。
事前に各校の生徒たちから頂いていたアンケートや質問に対する個別の回答が披露されたほか、会場から出されたいくつかの質問に対して、パネラーたちが直接、回答した。
「仕事をつらいと思ったことはあるが、辞めたいと思ったことは無い」「常に好奇心や向上心をもち仕事を続けている」など、それぞれの仕事の現場での実体験や具体的な事例を織り交ぜながら、分かりやすく答えるパネラーたちの言葉やメッセージは、高校生たちの心に深く届いたようであったした。
◆閉会式
鹿児島高校1年生の有馬光君が参加者代表として挨拶に立ち、「本日のディスカッションでパネラーから『好きなことをするのではなく、やりたいことをやる』との提言があり、印象に残った」と、感想を交えながら、お礼の言葉を述べました。
最後に、この職業選択フォーラムの創設者である高山義則会員がフォーラム設立の趣旨を説明した後、「高校生の皆さんは失敗を恐れずにチャレンジし、自らの人生のベクトルをつくることが重要だ」と、締めくくった。
◇インターアクト委員会からの御礼
コーディネータ役を務めていただいた七枝会員、鹿児島西ローターアクトの田中会員、また、日高会員・山元会員をはじめとした文系、理系の計9名のパネラーの皆様方、ご紹介いただいた会員各位、加えて舞台設営運営の深尾兼好会員、原正親会員にも、お礼を申し上げたい。
最後に、校務多忙な中、打合せや事前の段取りや運営に、ご尽力いただいた鹿児島、鶴丸両高校のインターアクトクラブ顧問の先生方、そして、オブザーバー参加の鹿児島純心高校を含め、会場に来てくれた多くの生徒の皆さんに感謝したい。今回の運営を踏まえ、次年度に鶴丸高校で開催予定のフォーラムに活かしたい。
(記;インターアクト委員会 末吉政宏委員長、山之氏秀行副委員長)
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