ゲスト卓話 塩川 哲郎さん(地球環境フォーラム鹿児島) 地球環境問題について
2008.5.07 於:鹿児島西ロータリークラブ第2221回例会
地球温暖化、海洋汚染などの地球環境問題は、一般に知られているもはるかに深刻…まずは事実を知り、価値観の転換、生き方の転換を!
最新の温暖化予測では、21世紀末の世界の平均気温は、最大で約6.4度上昇するとのこと。そうなると海面は、70m以上上昇し、地球に生存できる生物種は、わずかになると言われています。今すぐ、最大の努力(CO2を80%削減)をしても2.4℃の上昇を止めることは出来ません。6m〜12mの海面上昇は避けられないと言われています。現段階でのIPCCや環境省が発表する海面上昇予測は、100年後59センチ程度。これには南極とグリーンランド(地球上の氷の95%以上)は考慮されていません。
海面の上昇は、地下水に海水進入を招きます。氷河が溶けることで川の水が干上がってしまいます。温暖化により大切な水を失い、食物を失うのです。
植林しても植物は気候変動についていけず、枯れてCO2を排出してしまいます。
海も2050年頃にはCO2を吸収できなくなり、逆に排出する側になります。
海の汚染も深刻で、日本近海の魚介類の化学物質汚染は、世界ワースト10に入ります。
経済成長、物質的豊かさを追求し続けることは、不可能で不自然なことです。
自然の調和の中でしか生きることは出来ません。損得から、自然か不自然か。幸せのようなモノを追いかける生き方から本当の幸せを今すぐ感じられる生き方にシフトしていくときです。
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