松田忠臣会員、ご逝去
―9月7日、谷山葬祭でしめやかに告別式
2009.9.7 於:谷山葬祭
当クラブで各委員長を歴任された松田忠臣会員が2009(平成21)年9月6日、逝去されました。80歳でした。
平成20年12月末にがんの発症で体調を崩されたものの、天文館を豪遊されるスタイルは変わらず、健在でした。9月2日に緊急入院されましたが、徐々に回復に向かっておられると信じていただけに、誠に残念の極みです。
松田会員は、宮崎県えびの市出身で、旧制小林中学校(現小林高校)から、昭和20年に江田島の海軍兵学校に入学され、その第78期207分隊で終戦を迎えられました。
当クラブへは1986年(昭和61年)の入会で、ロータリー歴は23年。この間、親睦委員会(2回)、会報・雑誌委員会、青少年奉仕委員会(2回)、職業分類委員会(2回)の各委員長を歴任されました。特に親睦委員会時代は、山菜取り等を企画工夫されたり、ウィットに富んだニコニコBOXの披露をされるなど、クラブの運営に尽力されました。
また、江田島での海兵を誇りとされ、「スマートで、目先が利いて、几帳面、負けじ魂、これぞ船乗り」という、シーマンシップを一途に守っておられました。
しかも、寡黙の中に笑顔が絶えず、周囲への気配りと優しさがあふれ、そのお人柄に多くのロータリアンの心が引きつけられました。
当クラブの先輩として、また同郷の先輩として今までの御厚情に深謝し、そのDNAを継承発展すべくお誓いして、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。
記: 鹿児島西ロータリークラブSAA 末吉政宏
◇弔 辞 鹿児島西RC会長 野添良隆
酒も飲まず、何時も階段は2段ずつ駆け上がり、取り外しの入れ歯にならないようにと、毎週のロータリー例会の日には欠かさず歯科健診に見えるほど健康に気を使っていらした先輩だっただけに、訃報を聞いてもとても信じられませんでした。
誰にも愛される社交性のある、とても心優しい人柄でした。亡くなる5日前にも歯の治療に見え、「この頃、食欲が無い。7キロ痩せたよ」「どうも輸血をすると癌細胞のほうが元気になるみたいだ」「4〜5日前、天文館にも遊びに行ってきたよ」と、笑って冗談話をされていたお姿が想い出されます。
海兵出身らしく姿勢がよく、イケメンなので、さぞかし天文館でももてただろうなと思っています。ロータリーの例会は、ほとんど皆勤に近く出席をされました。例会では、いつもユーモア精神で会員を笑わせていました。
決して威張らず、驕らず、人を立てた優しさ。家族をこよなく愛された先輩。例会でいつも仲良く隣同士に座っていらした、同じ海兵仲間の高井敏治会員が昨年11月、突然、癌でご逝去された後、暫らくして体調を崩されました。「あたいも癌じゃ・・・」と、つぶやいておられたのは去年12月でした。お二人とも殆んど入院することなく逝かれました。余りに、潔すぎる最期でした。お二人は、今頃は天国で海軍の思い出話など語り合っておられるのでしょうか。
敬慕する先輩を相次いで失い、痛恨の極みでございます。今はただ、ご冥福を心よりお祈りするばかりです。
|