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奉仕の理想(The Ideal of Service)の誤解


「奉仕」という言葉の解釈が、日本と海外と異なることから生じた誤解
が、ロータリーの友に掲載された一文でよく分かる。ぜひご一読ください。
【ロータリーの法則】
横浜北RC 桑原薫会員の 「友」友愛の広場へ投稿から

鹿児島西ロータリークラブ 深尾 兼好

日本のロータリーが、Serviceの和訳を「奉仕」としたためロータリーの定義に誤解が生じた。何故なら「奉仕」は日本では「無償のService」にあたるから。
Serviceとサービス、奉仕は別のもの、また奉仕は、Activity・Work・Dutyの代わりに使われることもあるが、そのどれにも「無償の」、という概念はない。
1905年、ポール・ハリスは取引と情報交換を目的としたFellowship(同士の集まり)をつくり、「互恵取引」というServiceを始めるが、ドナルド・カーターから「会員の利益しか考えない団体には入りたくない」と入会を拒否され、1907年、Community(共同社会)への無償のServiceを始める=We Serve(仲間による社会貢献。1908年には、Society(利益社会)への有償のI Serve=個人貢献が提唱された。
この社会貢献が内部対立を誘発、1907年 互恵取引vs We Serve 1913年 We Serve vs I Serveで激しく対立。1923年、この危機を免れるため「理念を実践する」ではなく「法則を適用する」と言い換え、法則とはシェルドンの提唱した「最もよく奉仕するものが最も多くを得る」つまり最善の貢献が最多の利益を得るとした。Service(貢献) Profit(利益)の因果関係を表す法則が「決議23−34」の中核である。これが
The Ideal of Service(貢献の理想的あり方)ということで、よく謂われてきた「奉仕の理想」ではない。1923年この法則を「Community Service」とし、1927年にはこれを3分割、Club Service(クラブ会員の務め) Vocational Service(職業上の務め) Community Service(社会的な務め)と定義した。

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