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平成25年10月23日 深尾 兼好 会員〈株式会社シイツウ 代表取締役〉卓話

『職業奉仕って何だろう?』
ロン・バートンRI会長から学んだこと


 ロータリアンなら誰でも仕事を持って一生懸命働いてるんだからことさら「職業奉仕」を強調する事はない。いわば忘れられた領域の奉仕である、として委員会でも最も発言の少ない会合であった様な気がする。職業奉仕はロータリーの目的(綱領)の第2項「職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること」を拠り所とするロータリーだけに通じる造語である。つまり職業は社会に奉仕する手段=モノを作る事も、商いをする事も、医療を施す事も、研究する事も、社会を円滑にする事も、芸術芸能もメディアも、すべての分野で能力と高潔さをもって行うそれぞれの職業を通じて地域や社会に貢献するということである。しかもロータリーでは職業の多様性が強みとなる。個々に高い倫理基準を保持することで、クラブ全体で共有できる地域の信望を得ると共に同業者だけの集まりでは得られない仕事上役立つ繋がりや機会を得る。(共有できる誇り)
 「最もよく奉仕するもの、最も多く報いられる」シェルドンの言う高い倫理感に支えられた事業の方法(Business Method)を,1927年ベルギーのオステンド国際大会からVocational Serviceと呼ぶようになった。職業奉仕の権威、深川純一PDGは「ロータリアンは奉仕の心で事業を営むべし、金儲けと奉仕はベクトルの違いであってその心は一つ」と仰った。当地区ではRIテーマ「Engage Rotary,Change Lives」の浸透を図るため、大迫三郎ガバナーが「職業奉仕」の理解と実践を地区の中心テーマに据え,公式訪問時に「職業奉仕」についてのフォーラム(会員発表会)を実施、200名もの会員から様々な意見を聞いた。更には地区大会で会員発表の時間を設け、優秀会員を表彰した。時を同じくしてロータリーの友に、日本各地のロータリアンから職業奉仕についての意見が掲出された。それぞれに頷かされたが基本的にはほぼ同解釈だと感じた。職業奉仕とは高い倫理観に支えられた職業の実践。言い換えれば倫理的な金儲けをすることであり、結果的にその事業が地域に貢献し世界に貢献する(自利利他)ということであろう。職業を通じて社会に奉仕するという団体はロータリーだけ、という事に誇りを感じる。ただ社会奉仕が社会に対する奉仕である様に職業奉仕も職業に対する奉仕、職業を通じての奉仕ではないと個人的には思う。自らの職業の社会的評価を高めるため業界の職業倫理を徹底し、後進の育成に努め、正しいPRによって業界の認知を図る。結果的には倫理的金儲けに帰結するのだが・・・
 職業奉仕の概念を念頭に置いて「四つのテスト」を改めて読み返してみると、まさに職業奉仕の実践哲学がそこにある。一つ真実かどうか 虚偽や誇張は信頼を損なう。一つみんなに公平か 自分だけ儲けては仲間から外される。一つ好意と友情を深めるか 職業の誇りが信望となりあらゆる分野の友人を生む。一つみんなのためになるかどうか ビジネスはすべて社会に尽くす手段でなければならない。何気なく唱和していた四つのテストに新しい発見があった。

株式会社シイツウ 代表取締役
深尾 兼好

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