鹿児島西ロータリークラブ  

古武道の達人たちが集い 記念大会開く
庵木英雄会員 大会役員に


9月17日 鹿児島市民文化ホール

 第40回記念鹿児島県古武道大会が9月17日、鹿児島市民文化ホールで盛大に開催された。
 庵木会員は大東流合気柔術6段で同流琢磨会鹿児島県支部長。県古武道振興会流派代表者として大会役員を務め、勇壮な演武も披露した。
 40年目に当たる今大会には、名古屋から招かれ、特別演武を披露した柳生新蔭流兵法の22世宗家柳生耕一厳信先生(写真左)、受け太刀の鈴木英男先生のほか県内各流派の代表者ら多数が参加、気迫のこもった華麗な技が披露された。
 柳生流は室町末期の創始で代々徳川家師範役でありその秘伝の技を現在も継承している。
 地元からは◇夢想神伝流居合道=林崎甚助重信(天文11年―1542年生れ)を流祖とする◇鞍馬楊心流=俗に鞍馬天狗といわれる今出川鬼一法眼(治承4年生れ)が鞍馬山で源牛若丸(義経)に伝えたものが色々継承され肥前の中田元随〜薩州甑島住人塩田甚太夫に伝授され柔術、捕縛術を織り込みつつ現在に至る◇薙刀道=流祖を斉藤判官伝鬼房勝秀(1550年生れ)とする天道流と流祖を松元備前守紀政元の第7代山田一風斉藤原光徳(1468年生れ)とする直心影流の2派がある◇合気万生道=植芝盛平の高弟砂泊秀が平成11年に従来の万生館合気道から合気万生道に名称変更する◇無双直伝英信流=林崎甚助源重信を流祖とする◇示現流=流祖東郷重位が京都天寧寺の善吉和尚に教えを乞い天正17年に薩摩に帰り、待捨流と天真正自顕流を総合渾和し、藩主斉興より当流を名乗るように命じられ、門外不出とされた◇小林流空手道=古来琉球に「首里手」「那覇手」「泊手」などの名称で伝わっていた拳法を糸州安恒先生(1830年−1915年)が集大成された◇薩摩影之流=島津家の初代藩主忠久公が源頼朝の命令で修練され、源氏の秘兵法である「虎の巻(とらのまき)」と共に鎌倉流弓馬・剣術が島津家の秘武芸として川上家に伝承されたもの。現在の代表は19代豊弘氏◇大東流合気柔術=口伝では新羅三郎源義光(1045年生れ)を流祖とする。明治、大正、昭和に亘り武田惣角が全国にこの技を巡教した◇野太刀自顕流=代々肝付家、薬丸家に伝わった陣太刀の術が本流。薬丸兼陳が東郷重位に示現流を学ぶ=の10流が参加した。
 いずれも長い歴史と伝統を持ち、それぞれ家芸秘伝の技を披露した。親から子へ、師から弟子へ各代を変わるごとに、それ腰だ、足だ、肘だ、手の内だと正され、磨かれながら受け継がれた古武道。独特の深い味わいを感じさせる。演武者も小学生から高齢者まで巾広く、600名の観客を魅了した。
 40年目の節目に当たり大会会長の伊藤祐一郎知事から古武道振興に貢献した塩田国貴氏に感謝状、東郷重徳氏、有馬弘己氏、重久浩一氏に表彰状が送られた。
 ある古武道愛好家は「柳生新陰流を見られて感激した。気迫は勿論だが、簡素な形の中に華麗さ、美しさがあり引き込まれてしまいました」。また初めてこの古武道大会をのぞいて見たという若者は「鹿児島にこんな凄い流派がたくさんあり、それぞれ熱心に稽古されていることを知り感動した」など滅多に見られない色々な術技に感心していた。
 

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