今時の必修R単語
ア行
アーサーF.シェルドン
職業奉仕の理念「最も多く奉仕するもの、最もよく報われる」を提唱したシカゴRCの会員。 シェルドンがロータリーに入会した1908年当時は、バックスクラッチング(自分では掻けない背中をお互いに掻きあう)というエゴイスティックな互恵取引がクラブ内で横行、シェルドンは、当時誰も考え付かなかった職業奉仕理念を提唱、継続的な事業発展のためには自分の儲け優先ではなく職業を通じて社会に貢献する事業を営む、即ち経営学だと主張した。 質、量、管理の方法を示した奉仕の三角形と冒頭の言葉は彼の墓にも刻まれている。
アーチ C. クランフ 【Arch C Klumph】
「ロータリー財団の父」として知られるアーチ C. クランフは、1917 年「寄付による基金をロータリーで作り、世界的規模で慈善、教育、その他の社会奉仕の分野で何か良いことをしよう」と米国ジョージア州アトランタ国際大会で提案した。そのひとつが基金の設立、すなわち後のロータリー財団の設立だった。クランフの簡潔で力強い主張により、ロータリーの基金が誕生、1928年に正式に「ロータリー財団」と改称。管理委員会が結成され、クランフは初代管理委員長を務め、退いた後も、ロータリーのリーダーや会員に財団の重要性を教え、寄付を奨励し続けた。
アクティング・ガバナー 【Acting District Governor】
ガバナー職に欠員が生じた時、RI会長から代行するよう任命された人。新ガバナーが選任されるまで、ガバナーの持つすべての権限が付与される。但し2013年手続き要覧より副ガバナー(Vice Governor)の規定が設けられた事により、副ガバナー採用地区では、PDGより選出された副ガバナーが、その任に当たる。
アドホック委員会 【Ad・hoc Committee】
Ad・hocはラテン語で「この目的で」という意味。英語の「for this 」と同意。臨時的、専門的な事項に使われる。 ロータリーでは、会長自ら、または理事会が必要と認めた時に特別委員会とアドホック委員会を設置できるとされている。特別委員会は任期が設置された年度の終了まで、アドホック委員会の任期は、その目的が達成された時、または解任された時となる。 当クラブでは「CLP検討委員会」「4世代フォーラム実行委員会」がアドホック、「グローバルプロジェクト推進委員会」が特別委員会として開設されたが、後者は現在、常任委員会となっている。
エス・エー・エー(S.A.A.) 【Sergeant-at-arms】
Sergeant-at-armsは英国議会の守衛が原義。ロータリーでは会場監督と訳し、例会その他ロータリーの会合に於いて、気品と風紀を守り会合がその使命を全うできるよう設営、監督する責任を有する人のことをいいます。当クラブの細則では、年次総会で承認される選出理事ではありませんが、一週間以内に理事会により選任され、理事会メンバーの一員となります。今年度、野中Gはクラブ例会重視の方針からクラブ管理部門にSAAアドバイザーを置き、クラブ活性化を支援しています。
カ行
ガイ・ガンディカー 【Guy Gundaker】
ポール・ハリスの親しい友人。日本が関東大震災に見舞われたときのRI会長で、直ちに励ましの電報と支援金25,000弗を大阪RC経由で送付した。ロータリーの理想と活動のあり方を記した「ロータリー通解(A Talking Knowledge of Rotary)」の著者。
ガバナー(DG) 【District Governor】
Governorの最も身近な和訳は「知事」つまり司令官、統括者のことをいう。 ロータリーでは、RI役員としてRI理事会の指導、監督の下に地区内クラブの指導、監督を行う人のことで、その役務は、地区及びクラブの指導者と協力しクラブを強化すること。そのために、会員増強、プログラムへの参加、R財団の支援、クラブとRIの円滑な関係等を推進し、地区大会では議長を務める。 クラブ会長・幹事には月信を発行し意思を伝え。ガバナー・エレクトに対しては国際協議会に向けての情報の提供及び、PETS、地区研修協議会準備のための支援を行う。
ガバナー・アドレス 【Governor’s Address】
ガバナーがクラブの公式訪問その他、公式の会合でロータリアンに対して行う講演の事。
ガバナー・エレクト(GE) 【Governor Erect】
就任の前々年度指名されたガバナー・ノミニーが国際大会で正式に選挙され、就任の直前年度の1年間を務めるときの呼称。GEはGETS(Governor Erect Training Seminars)現在はGELS(Governor Erect Learning Seminar)を受け、国際協議会の全期間出席してガバナーに就任します。
ガバナー月信 【Governor’s Monthly Letter】
本来はガバナーが地区内クラブ会長・幹事に毎月発送される親書的な公文書のことをいうが、当地区では人頭分担金により全会員に印刷された冊子が配布されている。 近年は「ガバナー月信」をネットで各クラブに配信、クラブの判断でダウンロードして会員に配布する地区が増え、予算の大幅削減になる、と概ね好評のようだ、が・・・
ガバナー指名委員会
ガバナー・ノミニーを指名する委員会。通常、委員は地区大会で出席クラブ選挙人による投票で選出されるが、当地区では直近PDG(パスト・ガバナー)5名で構成される。クラブ例会で推薦決議されたGN候補者はこのガバナー指名委員会で審議される。候補者の推薦状にはクラブの同意を証明するクラブ幹事の署名が必要となる。
ガバナー・ノミニー(GN) 【Governor Nominee】
地区内クラブの名誉会員以外の会員で、クラブ会長を全期務め、ガバナー就任時にロータリー歴7年以上であること。職業分類上正当で且つ、RIまたは地区に負債が無いことが資格条件。通常は、前々年度の1月までにガバナー指名委員会によって指名される。
ガバナー・ノミニー・デジグネイト(GND) 【Governor Nominee Designate】
地区ガバナー指名委員会から次のガバナー・ノミニーとして指名されたロータリアンのことをいう。 Designateとは「指名された」、「未就任の」、「次期の」という意味で、ガバナー就任の36か月以上48か月以内に指名される。
徽章 【The Emblem】
1905年シカゴクラブの会員が馬車の輪を象ったロータリーの徽章を考案した。1912年には歯車になり1923年には楔穴が加えられ、1929年公式仕様として採択された。即ち、6本の輻と24の輪歯、1つの楔穴で成り立つ歯車。米国特許局に登録されている。ロイヤルブルーと金(イエロー)が指定色特定商品の商標、他の徽章、名称との組み合わせ、個人の商業用名刺や便せん、営利を目的としての使用はできない。現在、ロータリーのブランディングが実施され、2013年に旧ロゴマークの使用が禁止されたが、新しいロゴマークの徽章(バッジ)と並行して、徽章(バッジ)としてのみ、その使用は永遠に認められている。
クラブ・バナー 【Club Banner】
クラブを表明する小旗のことで、通常、卓上旗のことを云う。 ロータリーマークとクラブ名、地区名を表示し、それぞれクラブが住所を置く地域の特徴がデザインされている。 海外や遠隔地からのビジターを迎える時、クラブを訪問するときなどに、バナーを交換し友好を記念する習慣が行われている。 公式旗は白地で中心に金一色の徽章(誇りのシンボル)を飾ったもので、ロイヤルブルーのロゴタイプと金の徽章を組み合わせた公式ロゴ(Rを省略しない)と一緒に使うことが推奨される。(2013年~)
クラブフォーラム 【Club Forum】
プログラムやクラブ事業、委員会活動などロータリー全般について会員に情報伝達と奉仕活動のための意見交換を目的とするクラブの公式会合。決議を行う会合ではなく、四大奉仕やそれに伴うプロジェクトや委員会活動等の情報共有のため、少なくとも年に4回開催することが望ましいとされる。(本来は例会とは別に充分な時間を取って行われるが、当クラブでは学習会と連動し毎月のロータリー特別月間について討議することが多い。)
クラブ協議会 【Club Assembly】
奉仕プロジェクトや会員増強などクラブの現況について協議するとともに、会員のロータリー活動への関心を喚起する目的で年4~6回の開催が推奨される。(クラブ役員、理事、部門長、委員長が主管する協議会で、奉仕プロジェクト、会員増強、退会防止、地区催事への参加等を会員に諮り、会員の教育の場とするとともに奉仕活動への関心を喚起することを目的とする公式会合である。
(1)地区協議会の直後 会長エレクトが主催
(2)年度初め 新年度クラブの活動計画について採択
(3)ガバナー(G補佐)公式訪問 ガバナー、またはガバナー補佐が出席助言
(4)ロータリー年度の半ば 年度下半期プログラムの決定
(5)地区大会の後 地区大会報告、その他クラブ活動計画を完了させるための協議等、年に5~6度の開催が望ましいとされる。
グローバル補助金(GG) 【Global Grants】
グローバル補助金(GG)はRIの7つの重点分野の一つ以上に該当する大規模な人道的プロジェクトに適用され30,000弗以上で、提唱者からのDDF(地区財団活動資金)に対してほぼ同額がWF(国際財団活動資金)から授与される。WFからのDDFへの上乗せの上限額は400,000弗。申請には資格認定を受けた2者(実施国と援助国)が必要。職業研修チーム(VTT)、奨学金(大学院レベル)にも活用でき、持続可能かつ測定可能な成果をもたらすことが求められる。
●パートナーシップ
グローバル補助金の主な特徴は、活動の実施地のクラブまたは地区と、それ以外の国のクラブまたは地区との間のパートナーシップ(協同)。双方の提唱者は、申請書を提出する前に補助金の参加資格認定を受けていなければならない。
●持続可能性
グローバル補助金の資金は、持続可能な変化への投資。このため、補助金資金が使い尽くされた後も続いていくプロジェクトであることが大事。
●大学院レベルの奨学金
グローバル補助金は、ロータリーの重点分野と一致する1~4年間の大学院レベルの奨学金に活用できる。但し申請者の職歴、ボランティア活動歴、学歴が、選択した重点分野と強く関係していなければならない。
●職業研修チーム(VTT)
グローバル補助金で職業研修チームの活動を支えることができる。職業人から成るグループが海外で自分の職業について学んだり、特定分野について現地の人びとを指導する。
ゲスト・ビジター 【Guest・Visiting Rotarian】
ゲストとは、クラブ、または個人が例会に招待したロータリアン以外の来賓のこと。特に、入会させたい人を、興味深いプログラムに招き、クラブの目的と楽しさを理解してもらうことは、極めて重要とされる。また、入会予定者の例会招待は幹事ゲストと言う。
ビジターとは、例会または欠席補填の出来る会合に来訪した他クラブのロータリアンのこと。その際、クラブ幹事はビジターの所属クラブ幹事宛てに、その旨を通知するか、または出席証明書を発行することが義務付けられている。
公共イメージ 【Public Image】
人々が「ロータリー」と聞いて思い浮かべるイメージ、それがロータリーの公共イメージ。ロータリーを知っているという認知だけでなく、会員の行動やクラブが実施する活動とそのインパクトによって社会の理解を得なければならない。嘗て、ロータリーは隠れた美徳を本分とすべし。「吾が、吾が」と喧伝するものではないと言われてきたが、陰徳では、いかに素晴らしい活動でも大きな輪にはならない。ロータリーに対する理解が深まることで入会が促進され、クラブが活性化し、パートナーシップが生まれ、財団の発展にもつながる。
行動計画 【Action Plan 】
ロータリーがこれまでの成功を基に、今後も成長を続け、社会にインパクトをもたらすための将来の方向性を決めるもの。優先事項の目標についてクラブで話し合い、独自の奉仕プロジェクトに繋ぐ。国際ロータリーの理事会は活動の継続性を重要な課題と位置づけ、3カ年計画の策定を地域、地区、またクラブに推奨している。
【4つの優先事項】
●より大きなインパクトをもたらす(Increase Our Impact)
(1)インパクトをもたらす奉仕プロジェクトの第一は「ポリオ根絶」。
(2)地域のニーズ調査を実施し効果的な奉仕プロジェクトを実施する。
(3)奉仕活動の焦点を定める。どの部分を簡素化または廃止できるか。
(4)グローバル補助金または地区補助金を活用する。
●参加者の基盤を広げる(Expand Our Reach)
(1)クラブの会員増強と地域社会の新しいグループとの協働。
(2)地区で新クラブの設立を検討する。
(3)説得力のあるストーリーを伝える。
(4)公共イメージの向上。
●参加者の積極的なかかわりを促す(Enhance Participant Engagement)
(1)ロータリーと関わるすべての人を「参加者」とみなす。
(2)参加者に、新しいアイデアや考えを紹介してもらう機会を設ける。
(3)入会しなくても、引き続きロータリーへの参加を促す。
(4)参加者の意識向上にラーニングセンターを活用する。
●適応力を高める(Increase Our Ability to Adapt)
(1)地域社会での新しい活動や奉仕プロジェクトのアイデアを募る。
(2)ほかの団体やクラブと連絡をとり、自クラブに生かす方法を学ぶ。
(3)クラブ内の役職、手続、タスクについて見直す。
(4)今後数年間の次期リーダーと協力するよう奨励する。
行動計画推進リーダー(APC) 【Action Plan Champion】
Action Plan(行動計画)の推進リーダーの役割を果たすのがAPC。地域(ゾーン)、地区、そしてクラブでもこの役務を遂行する行動計画推進リーダーの選任が求められている。
国際協議会 【The International Assembly】
ガバナーエレクトの研修会で、全世界のGEが一堂に介して、国際ロータリーに関する様々のことを学び、意見交換を行う、RI会長エレクトがこの席上でRIのテーマと新プログラムの説明が行われる。2025-26年度から「テーマ」ではなく「プログラム」として発表されるようになった。会期は1998年の規定審議会で毎年2月15日以前の開催が決められた。
五大奉仕 【Five Avenues of Service】
ロータリーの綱領(目的)に示された奉仕の理想の四大奉仕に青少年奉仕を加えた地区及びクラブの理念と実践の枠組みを五大奉仕と称する。
(1)親睦と交流のクラブ奉仕
(2)職業倫理を高め、自利利他を実践する職業奉仕
(3)地域社会への奉仕から将来を見据え人道的奉仕を実行する社会奉仕
(4)国境を越えて専門知識を活用し国際理解を深める国際奉仕
(5)指導力養成活動を通じて未来の社会に貢献する人材を育てる青少年奉仕
の五つの奉仕とされているが、CLPにおいては、理念はさておき、実践の枠組みとしてクラブ奉仕のうち、プログラム、親睦、研修はクラブ管理部門に、会員増強は増強部門に、広報は公共イメージ部門に分類され、ロータリー財団、米山奨学は財団部門に、職業奉仕 社会奉仕 国際奉仕 青少年奉仕は、等しく重要な意味を持ち、同時に行動を起こさなければならないとの見地から奉仕プロジェクト部門に統合されている。
サ行
災害救援補助金 【Rotary Disaster Response Grant】
災害を受けた地区は、地元の復興活動を支援するために災害救援補助金を申請できる。地区は、被災者を援助するために信頼できる救援団体と協力し、基本的物資(水、食料、医薬品、衣服など)を提供するためにこの補助金を活用できる。補助金は25,000弗以内で、地区はロータリー補助金の参加資格認定を既に受けている必要がある。地区ガバナーと地区ロータリー財団委員長が申請書を記入する。追加の補助金を申請するには、以前の補助金の適切な報告書を提出していなければならない。
サステナブル 【Sustainable】
「サステナブル」とは、「持続可能な」という意味。環境・社会・経済などの分野において、長期的に持続可能な社会を実現するための取り組みを指す。 例えば、エネルギーの使用量を減らし、再生可能エネルギーの利用を増やすことや、森林保全、地域貢献活動の推進などが挙げられる。
社会奉仕に関する1923年の声明(23-34決議)
100年以上も前に国際大会で採択された奉仕の理想についての声明。「超我の奉仕」を奉仕の哲学とし「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」を倫理原則とし、学ぶだけではなく職業及び日常生活で実践することを謳っている。その後、社会奉仕の枠を拡大しようとする一派から、再三、決議の改正、撤廃を求める提案がなされ、紆余曲折を経ながらも、多団体への配慮や事業の単年度完結を推奨し、活動に於けるRIの指図を否定、クラブの自主性を護るものとして、1992年の社会奉仕活動への参加を謳った新声明92-286に受け継がれ、2007年のRI理事会で再度「決議23-34」が「手続き要覧」から削除される審議が提出された時、日本が「社会奉仕に関する1923年の決議の第1項を奉仕の哲学の定義として使用する」を提出、圧倒的多数で採択され、ここで改めてロータリーの理念が確立されたという謂れをもつ。
※第1項とは、我欲と奉仕の矛盾を和らげるもので、この哲学は奉仕―「超我の奉仕」-の哲学であり、「最もよく奉仕するもの、最も多く報われる」という実践理論の原則に基づくものである、という一項である。
シェアシステム 【Share System】
財団寄付の使途についての発言権を地区に与え、地区が最大限プログラムに参加できるよう開発された資金配分のシステム。シェアシステムを通じて寄付が地元や海外での幅広いロータリー財団活動の主な財源となる。年次基金への寄付は全額がシェアシステムに組み込まれ、恒久基金への寄付は、資金運用によって得られた収益がシェアシステムに組み込まれる。ポリオプラス基金への寄付はシェアシステムに組み込まれない。シェアシステムでは、寄付が「国際財団活動資金WF50%」と「地区財団活動資DDF50%」に二分され、3年後にDDFの50%の使用が可能になる。DDFは、ロータリー補助金やその他の活動に活用される。ガバナー、ガバナー・エレクト、地区財団委員長は、地区財団活動資金(DDF)の配分を決定し、補助金のための資金の使用を承認する。
重点分野 【Areas of Focus】
ロータリーは、過去に成功し、成果を収めてきた7分野を組織的に優先させ、世界中の地域社会に奉仕している。その分野とは、
(1)平和構築と紛争予防
(2)疾病予防と治療
(3)水と衛生
(4)母子の健康
(5)基本的教育と識字率向上
(6)地域社会の経済発展
とこれに2021年から(7)環境の保全、を加え7項目となった。重点分野の具体的な目標に絞って活動する場合、クラブと地区はグローバル補助金を申請できる。重点分野のリソースは、「ロータリーの重点分野ガイド」に記載されている。
出席免除 【Excused Absence】
1つは、クラブ理事会が、正当かつ十分な理由による欠席と認めた場合。
2つは一つまたは複数のクラブでのロータリー歴と会員の年齢の合計が85年以上に達し、本人が出席規定の適用免除を幹事に提出し、理事会で承認された場合に出席が免除される。
また、会員が国際ロータリーの役員として出向した場合、その会員に対する出席規定の適用は免除される。
職業研修チーム(VTT) 【Vocational Training Team】
実地参加を通じて職業奉仕を行うチームで、専門知識やスキルを有するメンバーで構成される。訪問先で知識を深めたり、研修を実施する、現地の人々の知識やスキルを高めることで国際親善だけでなく、現地に持続的な好変化をもたらす。7つの重点分野に該当すれば、グローバル補助金の対象となるが、メンバーのうち少なくとも一人は、重点分野の知識を有するロータリアンでなければならない。
職業分類 【Classification】
ロータリーの基本的特色で、正会員は自己の事業、または所属している企業、団体の事業または専門職務によって分類される。ロータリー設立当初は1業種1社を原則としたが、その後限定数が設けられ、正会員50名までのクラブは同一分類に5名まで、51名以上のクラブでは正会員数の10%までと定められた。かつて従事していた専門職務や職業変更によっても会員身分は継続でき、クラブの単一職業分類の限定数に加算されないとされた。更に2013年より家事専業(主婦)も有資格者と認められ、2019年7月には、職業分類による入会制限が完全に撤廃され、これにより、職業を持たない家庭の主婦や無職、退職者でも、社会に何らかの形で貢献している人であれば入会が可能となった。
職業奉仕
職業奉仕とは、ロータリーの造語で職業意識を高め職業を通じて社会に貢献しようという奉仕の在り方を示す。「ロータリーの目的」の第2項を土台としており、この項で、ロータリアンは次のことを奨励し、育むことが求められている。※ロータリーの目的参照
・職業上の高い倫理基準
・役立つ仕事はすべて価値あるものという認識
・社会奉仕の機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものとすること
審議会 【Council】
審議会は3年に一度開催される規定審議会(COL、Council on Legislationの略)と毎年開催される決議審議会(COR、Council on Resolutionの略)で構成される。規定審議会はロータリーの立法機関で組織規定(定款・細則・標準クラブ定款)の改正を目的とするもので、規定に変更を加える制定案とRIの立場を表明する見解表明案について審議と投票が行われる。決議審議会はロータリーに影響ある事案を、毎年、On Lineで審議する機関で採択された決議案は理事会または財団管理委員会で検討される。審議会代表委員は、1地区1名の代表議員を3年任期で選出。立法案の提出は、すべてのロータリアンに権利がある。「規則はRIの押し付け」「上意下達のRI方針」等とよく言われるが、RIは独断で規約を制定している訳ではなく、反対も変更も誰にでも提案できるということを知る必要がある。規定審議会は3年に一度、提出期限は開催前年の末、地区内のクラブの承認が必要なため前年の地区大会が期限となる。決議審議会は毎年開催されるが、ガバナーの署名と地区が承認した決議案を。前年6月30日までにMy Rotaryの審議会のページから応募するのが一般的である。
ストリーテリング 【Story-Telling】
ストーリーの語り手として、ロータリーで触れ合った感動、ロータリーに対する思いを語る。「ストリーテリング」は、聞き手の感情に訴えかけるストーリーによって、ロータリーを、より強く印象づける、会員一人ひとりが独りでできるPR(パブリック・リレーション)と言える。
スマイルボックス 【Smile Box】
主として例会場で会員が自由意志で献金を行う箱。1936年に大阪RCで始まったロータリー独自の習慣で、会員、家族、職場の慶事やメンバーへの感謝を披露し、喜びを共有することがねらい。またチョットした失敗や失礼を、ユーモアたっぷりに詫びることもあり。例会に笑顔をもたらすことからニコニコとも呼ばれる。
当クラブでは、奨学金周年事業積み立ての他、理事会が承認した特別事業、交流事業、災害支援に活用されている。
スポンサークラブ
新クラブ結成に際して支援を行う親クラブのこと。必ずしもスポンサークラブが義務付けられているわけではないが、RI理事会は強く推奨している。スポンサークラブを選ぶ際、地区ガバナーと地区拡大チームは、以下の基準に照らしてクラブを探す必要がある。
●スポンサークラブの資格
• 新クラブがRIへ加盟してから少なくとも1年間は新クラブを指導する。
• RIに対して財務的に健全な状態にある。
• 少なくとも20名の正会員がいる。
●スポンサークラブの責務
• 特別代表が、新クラブを立派に結成できるよう、その計画と遂行を援助する。
• 新クラブの初期のプログラムやプロジェクトを援助する。
• RIの加盟クラブとして発展していけるよう、新クラブを導く。
• クラブ創立1年目に、(要請に応じて)地区ガバナーに報告書を提出する。
世界ポリオデー 【World Polio Day】
10月24日、この日世界がポリオに目を向ける。コロナ禍によりロータリーの活動や行事の実施が困難な時も、ロータリーは継続してポリオ根絶を最優先目標に掲げ、世界ポリオデーの実施を計画してきた、PRのためのトレインジャック、高層ビルへの映像投影、地域イベントに協賛した募金活動、宗教を超えたポリオ根絶大祈願等々、日本を含む世界のクラブや地区がこれからも様々なイベントを計画している。
ゾーン 【Zone】
RI会長指名とRI理事指名委員を選挙するため、RI理事会が編成したグループ別けのこと。現在世界537の地区は34のゾーンに分割され、各ゾーンから4年おきに1名の理事が選出される。(ゾーン制理事)日本は3つのゾーンに分かれ2730地区は「第3ゾーン」に属する。ゾーンは更に41の地域に振り分けられ、各地域にはそれぞれに、専門知識で地区を支援するロータリーコーディネーター(RC)、ロータリー財団地域コーディネーター(RRFC)、ロータリー公共イメージコーディネーター(RPIC)、その他、とそれぞれの補佐からなる地域コーディネーターチームがあり、RI会長エレクト、TRF管理委員長から任命され、ロータリーの戦略計画(行動計画)を支えるため、ロータリー研究会、GETS(GELS)、地域リーダー会議、の研修者、助言者としての役務を果たす。RCは2025-26年度からRMC(ロータリー会員増強コーディネーター)と呼称が変更された。クラブ、地区が希望すれば地域のセミナーに於いて助言者や相談役として利用できる。
タ行
大規模プログラム補助金 【Programs of Scale Grants】
大規模プログラム補助金は、証拠によって既に成果が実証された地域社会主導の取り組みに活用される。競争制で授与され、重点分野の一つ以上に一致する長期的な活動の支えとなる。この補助金では、モニタリング、評価、協同学習が重視され、提案書と申請書の2段階のプロセスを経て、毎年一口の補助金が授与される。選ばれたプロジェクトには、国際財団活動資金(WF)から200万弗が授与されるが、申請者には補助金を補足する複数の資金源を確保することが強く奨励されている。
田中作次
日本から出た3人目のRI会長(2012-13年度)でテーマは「奉仕を通じて平和を(Peace Trough Service) 」。世界平和への意識を高めるためにベルリン、ホノルル、そして広島で「ロータリー世界平和フォーラム(Rotary Global Peace Forum)」を実施した。自身が所属する地区ではバングラディシュに学校を建設する活動に献身した。
地域リーダー 【Regional Leader】
日本が所属する1A/2/3ゾーン(≒地域)で協力して会員増強・寄付増進・プログラム参加の促進・公共イメージの向上に努める。ロータリーコーディネーター(2025年からロータリー会員増強コーディネーター)・ロータリー地域財団コーディネーター・ロータリー公共イメージコーディネーター・恒久基金大口アドバイザー及び各コーディネーターが理事と相談して任命した補佐を指す。
地区補助金(DG) 【District Grants】
地区補助金(DG)は地区に一括で支払われる補助金。ロータリアンがプロジェクトに柔軟に活用できる。補助金をどの活動に活用するかは地区が決定する。地区補助金は、奨学金や職業研修など、クラブと地区の小規模短期の活動に活用できる。地区は、毎年一口の地区補助金を申請でき、財団から地区に一括で支払われた後、地区が必要に応じてクラブに資金を配分する。
地区の覚書(MOU) 【District Memorandum of Understanding】
各地区とロータリー財団の間で取り交わされる法的な同意書。参加資格や補助金を適切に管理するための条件が記載されている。
チャーター・メンバー 【Charter Member】
ロータリークラブの創立会員。言い変えればRI加盟認証前に選ばれたメンバーでロータリークラブ創立には20名が必要。職業分類はバランスよく充填され、地域の特性が反映されていることが望まれるが、2019年以降は社会に何らかの形で貢献している人であれば誰でもが創立会員になれる。ただし、RI理事会承認が行われるまではクラブ加盟申請書に記載された名簿以外に、新たに会員を入会させることはできない。従来型のトラディショナルクラブ、およびEクラブ、学友中心クラブ、パスポートクラブ、法人クラブ、活動分野に基ずく特定クラブは20名、クラブ内クラブ=衛星クラブは8名の創立会員が必要となる。
加盟認証状伝達式並びに祝宴をチャーター・ナイトという。
中核的価値観 【Core Value】
2007年に戦略計画の一環として採択されたロータリアンの基本的特徴である5つの価値観。親睦(Fellowship)、高潔性(Integrity) 、多様性奉仕(Diversity)、奉仕(Service)、リーダーシップ(Readership)のこと。
超我の奉仕 【Service Above Self】
自分の利益を図ろうとする欲望と、他人のために奉仕しようとする義務感との葛藤を和解させようとするロータリーの根本思想。1911年ミネアポリスRCのフランク・コリンズが提唱した「Service Not Self」にポール・ハリスも感銘を受け、時を経て、1950年の国際大会で「Service Above Self」として公式標語、ロータリー・モットーに採択された。ロータリアン最高の栄誉とされる「超我の奉仕賞」は超我の奉仕を通じて卓越した奉仕を継続的に実践したロータリアンに贈られる。
特別代表 【Special Representative】
新クラブ創設に際し、ガバナーに代わってクラブ結成の手続き一切を行うロータリアンのこと。通常はスポンサーとなるクラブ(親クラブ)の中からロータリーに精通し、指導力のある人を、その年度のガバナーが任命する。年度が跨った場合、新年度のガバナーが就任後30日以内に特別代表の任務を更新しなければ自動的に終任となる。当地区では65番目のクラブとしてジャパンカレントEクラブが創設された時に長峯基PDG。66番目の宮崎アカデミー、67番目鹿児島令和、68番目鹿児島大学アカデミーが就任し新クラブを結成した。
手続要覧 【Manual of Procedure】
ロータリー全般の基本的事項について、その方針や解釈、運営、手続き等を記載した手引き書。3年毎に開かれる規定審議会で決議された制定案(RI定款・細則、標準クラブ定款を改定する立法案)と決議案(規定に抵触することなく方針や手続きを奨励する案)は、閉会後2カ月以内に各クラブに送付され、効力を充たす反対がなかった場合、規定審議会直後の7月1日から発効し、手続要覧に記載される。手続要覧はロータリアン必携の書である。
ハ行
ハーバート・テーラー 【Herbert J Taylor】
職業奉仕の原点、「4つのテスト」の創案者。倒産に瀕した会社を立て直すため、ハーバート・テーラーは、従業員に四つの項目の徹底を図った。その実践によって企業は立ち直り、1943年、RI理事会はロータリアンの行動指針として採用した。4つテストとは?
言行はこれに照らしてから
(1)真実がどうか
(2)みんなに公平か
(3)好意と友情を深めるか
(4)みんなのためになるかどうか
この四つのテストの版権はロータリーに無償で譲られた。(現在はRIの版権も失効)
ハイブリッド例会
対面での参加者とオンラインでの参加者が混在して行う例会。コロナ渦で会合への出席がままならなかった頃に採用された方式でオンライン例会とリアル例会の利点を組み合わせた新しい形の例会。
パスト・ガバナー(PDG) 【Past Governor】
地区のガバナー経験者の呼称(PDG)。パスト・ガバナー審議会(当地区では地区諮問委員会)は、会員資格を有するPDG全員によって構成される。その役務は、GEから、国際協議会の報告受ける他、様々な地区支援を行う。但し、ガバナーの権限や責務を妨げるものであってはならない、とされている。
パスポートクラブ 【Passport Club】
会員がホームクラブに一定回数出席する限り、他のクラブの例会に出席することを認めるクラブのこと。例会の形式も親睦会、奉仕活動、オンライン会議などの形で顔を合わせることでOK。クラブが何らかの形で活動を月2回行っている限り例会として認められる。
パッケージ・グラント(PG) 【Package Grant】
パッケージ・グラント(PG)は予め枠組みのある活動への参加機会を提供するもので、全額WFで賄われる。
ハリー・L・ラグラス 【Halley・L・Ruggles】
「おいっ、みんなで歌おう!」で知られる例会合唱の発案者。車輪のエンブレムを選定したことでも知られるロータリー5番目の会員(職業分類は印刷業)、シカゴRCで54年間ソングリーダーを務めた。シカゴRC初期の会員200名のうち2/3は彼が勧誘したという会員増強の先駆者。
東ヶ崎潔
日本人初のRI会長(1968-69年度)で会長時のテーマは「参加し敢行しよう(PARTICIPATE !)」。米国サンフランシスコ出身でJapan Times社長を勤め、国際基督教大学(ICU)の創立者の一人でもある。
100万弗の食事 【Million Dollar Meals】
1962年当時、世界のロータリアンは50万人。例会で月1度粗食にして一人当たり2ドルを節約すれば、総額で100万弗の資金を捻出できる、ということから始まった慣習。当クラブでは年に12回うどんorそば、カレーorハヤシライス、特製堅焼きそばを例会食に替えたところ意外と好評で、現在はメニューのバリエーションも変化に富んでいる。節約された費用は、ロータリー財団の年次寄付や米山奨学金、他に充てられる。
ファシリテーター 【Facilitator】
会議や研修などの集団活動が円滑に進むよう、参加者の発言を促し、意見を整理・まとめ、結論を導き出すための進行役。中立的な立場で議論を活性化させ、目的達成に貢献する。司会者との違いは、会議の進行をスムーズに行うことに重点を置き、内容の把握や議論の誘導を求められないのが司会者。一方、ファシリテーターは、参加者の発言を促したり、議論を円滑に進めたり、最終的な合意を導くなど、内容を深掘りし、目標達成に貢献する役割を担う。
福島喜三次
日本人第1号のロータリアン(ダラスRC)で、ロータリーを米山梅吉に紹介し、共に東京RCを創立したひと。大阪転勤で大阪RCの創立会員ともなり、関東大震災では世界各国から救援物資を東京に輸送するのに尽力した。
プライマリークラブ/地区 【Primary Club/District】
グローバル補助金における代表提唱クラブ/地区のことで、2か国以上の参加クラブ/地区の中で、プロジェクトを実施する側のクラブや地区、及び支援する援助国側の代表となるクラブや地区のことをいう。
プロバスクラブ 【Probus Club】
ロータリークラブが社会奉仕事業の一環として、ロータリーをリタイア、またはセミリタイアしたシニアを中心に創設されたグループで、国際ロータリーのプログラムではないが、ロータリークラブの支援を認め、事務総長はRI出版物を通じてその情報をロータリークラブに提供すると共に、地域のプロバスセンターにプロバスに関心のあるクラブを紹介することができる。
分野特化型ロータリークラブ
初の分野特化型RCが発案・設立されたのは、2021-22年度、米国カリフォルニア州のメンタルヘルスの支援に特化した「メンタルヘルス&ウェルネスRC」オンラインで例会を行うこのクラブは、世界中から入会者を受け入れており、メンタルヘルス分野の医療従事者や専門家のほか、この問題に強い関心を抱いている人が会員となっている。このような分野特化型のクラブ(平和を希求する退役軍人、世界の動物保護を目指す活動家、新しい食を目指す農業従事者等々)は、「クラブでは、自分と同じ関心をもつ人たちと一緒に活動でき、生きがいを感じている」と世界中で増え続けている。
ベネファクター 【Benefactor】
後援者の意、金額を問わず財団恒久基金へ寄付する旨を遺書に記したことを、R財団に通知した人。または、米貨1,000弗以上を恒久基金に無条件寄付した人のことを言いう。寄付金はR財団シェアシステムの対象にはならないが、その運用益は寄付時に指定すれば対象となる。
ボイス 【Voice】
ロータリーの特性、魅力を表現するために用いるトークスタイル。ロータリアンがみな同じVoiceで語ることが必要とされる。ロータリーのVoice特性は「賢明さ」「思いやり」「粘り強さ」「行動を促す力」。これを指針として口頭でのメッセージ、会話、文章、さらに統一された視覚デザイン(ロゴマーク・カラー)でVoiceを表現することが公共イメージの向上、ロータリーのブランディングにつながる。
法人クラブ 【Corporate Club】
1つの組織の従業員で構成されるクラブで、会員の多くが同じ職場で働き、地域社会に貢献するためにロータリー活動を通じて一緒に働きたいと考える人たちによって運営される。
ポール・ハリス・フェロー 【Paul Harris Faeroe】
ロータリーの創設者、ポール・ハリスに因んだ年次寄付の認証称号。米貨1,000弗を世界理解と平和のためにR財団に寄付した個人または名義人(ロータリアン以外でも可)のことでクラブの年次寄付額に加算され、R財団シェアシステムの対象となる。また複数回寄付すれば、マルチプル・ポール・ハリス・フェロー、更に毎年1000弗以上の年次寄付、あるいは使途指定寄付者(恒久基金寄付は含まれない〉に対してはポール・ハリス・ソサエティのメンバー資格が与えられる。
ポールP.ハリス 【Paul Percy Harris】
ロータリーの創設者。陸軍士官学校からバーモンド、プリンストン、アイオワ各大学で学び法律の学位取得。その後、新聞記者、労務者、教師、役者、カウボーイを経験して28歳で弁護士開業、シカゴ郊外に落ち着くまで30か所住居を変え、あらゆる宗教の礼拝に参加した痛快な人。その遍歴で培われた友情と寛容の精神がロータリー創設の原点となった。1905年友人3名とシカゴで1業種1名、相互扶助のロータリーを創設、1912年には国祭ロータリーを結成し初代会長となる。夫婦円満であったが子供に恵まれず「私たちはロータリーを養子にした」と自叙伝に記されている。
ポリオ根絶コーディネーター 【End Polio Now Coordinators】
ポリオのない世界のためのファンドレイジング(寄付推進)や教育を行うための重要な情報・支援提供者であり、RRFCの一員としての役務を担う。ポリオ根絶の証明は、少なくとも3年連続でポリオ野生株の感染が検出されないことが条件で、世界保健機構がその地域を無発生地域(ポリオフリー)としての証明を決定する。
ポリオプラス 【Polio Plus】
2005年までに地球上からポリオを駆逐するというロータリーの大事業。プラスとは、はしか、ジフテリア、破傷風、百日咳、結核を指すが、事業にあたってポリオだけでなく、これらの感染症についても予防接種を実施することとした。
マ行
マイロータリー 【My Rotary】
ロータリアンがより深くロータリーを知るための便利な電子ツール。RIの最新情報をいち早く知ることができ。オンラインフォーラムに参加すれば、世界中のロータリアンと情報換することも可能。国際大会への登録も財団への寄付もこのサイトからでOK。
さらにMy Rotaryから「ブランドリソースセンター」に入れば、正式なロータリーのロゴの使用法やそのロゴを使ったクラブのロゴ、テーマや事業、他の団体との組み合わせロゴの作成もテンプレートを使用すれば簡単にできる。PR用の写真や動画、広告ツールも全てここで調達できる。「ラーニングセンター」に入れば、様々なコースがあり、ロータリーのあれこれについて自学自習が可能。最近よく言われるストーリーテリング(自分の経験、体験からロータリーを語る)やボイスの統一(ロータリーの理念、活動を理解する)に関しても、世界を変える行動人や様々な資料が一読できる。クラブリーダーがクラブセントラルに登載したクラブの行動計画も共有できる。My Rotaryに登録するには、まずRIのHP www.rotary.orgにアクセスしログイン。アカウントの登録をクリックして右下のアカウントの作成をクリックすれば後は画面の指示通りに進めばいいだけ。
向笠廣次
日本人二人目の会長(1982-83年度)でテーマは「人類は一つ、世界中に友情の橋をかけよう(MANKIND IS ONE Build Bridge of Friendship Throughout the World)」。国際競技会で「人類は一つの家族、左右にいるおじさんやいとこと初対面の挨拶をしてください」と述べたことで有名。
ロータリー財団 【Rotary Foundation】
ロータリー財団の使命は、人びとの健康状態を改善し、質の高い教育を提供し、環境保全に取り組み、貧困を救済することを通じて、世界理解、親善、平和を促進すること。その歴史は、1917年、アーチ・クランフRI会長が「世界でよいことをする」ための基金の設置を提案。1928年、正式に「ロータリー財団」と命名され、管理委員会が創設された。海外に留学する大学院生を支援するプログラムを皮切りに、クラブと地区のプロジェクトに補助金を提供するマッチング・グラント、1979年からはポリオとの取り組みを開始。フィリピンで600万人の子ども達にポリオワクチンを購入した。1985年「ポリオプラス」プログラムを創設。「プラス」とはポリオワクチン以外に投与されるほかのワクチンのこと。現在ポリオ根絶活動を通じて築かれたインフラ、ファンドレイジング、アドボカシーの手法が、ほかの感染症対策にも活用されている。そして1990年、シェアシステムを導入。年次基金への寄付の一部を地区に割り当てることで、地区は自らが選ぶ財団プログラムに資金を活用できるようになった。1999年にはロータリー平和センタープログラムを創設。平和構築と紛争予防・解決の分野で活躍するリーダーを育成するためのフェローシップ(奨学金)を提供している。更に2020年大規模プログラム補助金を開始。大規模な問題に包括的な解決策をもたらすことを目指している。こうした財団の活動は、財務の健全性および説明責任と透明性へのコミットメントによりCharity Navigator(慈善団体の格付け機関)から最高評価(満点スコア)を受けている。
メイキャップ 【Make Up】
ロータリアンには三大義務が課せられているが、その一つが「例会の出席」。しかし、これはロータリアンに与えられた例会へ出席する「権利」でもある。メイキャップとは出席補填のこと。欠席した例会の前後2週間以内に他のクラブの例会またはクラブ理事会の認めた会合、事業に出席するとなっていたが、2019年の規定審議会において、2週間以内という規定が無くなり、年度内でOKとなった。メイキャップしたい会員は、Rotary Japanの例会一覧、ロータリーの友に掲載される例会一覧表で探すと便利。地区HPのクラブ情報にも掲出されている。事前予約の決まりはなく、例会場にビジターのための受付があり、クラブ名、自分の名前を記入してビジターフィー(概ね1500円前後)を払う。またネット上、Eクラブでもメイクアップは可能。例会の進め方、雰囲気はクラブによって異なる。たまには違う雰囲気を味わってみるのもいいのでは?
メジャー・ドナー 【Major Donor】
大口寄付者の事で、年次寄付、恒久基金寄付、ポリオプラス寄付の総額が1万ドルを超えればメジャー・ドナーと呼ばれる(但し他人から贈られた認証ポイントは除く)。毎年度全世界の名簿が作られ国際大会で感謝会が開催され、更に25万ドル以上になるとロータリー本部のアーチクランフギャラリーに写真が展示され、財団のAKSアーチ・クランフ・ソサイエティに加えられる。
メモリアル・コントリビュータ― 【Memorial Contributor】
金額に関わらず亡くなった人を記念して寄付すればメモリアル・コントリビュータ―(Memorial Contributor)の名称が与えられる。名義は故人でも、個人あるいはクラブでもよく、クラブの年次寄付額に加えられシェアシステムの対象となる。
メンタルヘルス 【Mental Health】
メンタルヘルスとは、人びとが日常生活のストレスに対処し、自身の能力を発揮し、よく学び、よく働き、地域社会に貢献できるようにする精神的な健康状態のことを言う。「他の人を助けることで、本質的に自分自身が助けられる」。会員同士が助け合い、ロータリーと接するすべての人々が思いやり、尊重、尊厳をもって扱われるような居心地のよい環境をクラブでつくり出すこと、メンタルヘルスについて率直に話し、誰も一人ではないことを伝え、地域社会や国のリーダーと協力して、メンタルヘルスのための質の高い予防ケアや支援へのアクセスを広げなければならない。
モンターギュ・ベアー 【Montague M Bear】
デザイナーであり彫刻師であったモンターギュ・ベアーはシカゴRCで、その職能を活かして1905年クラブの徽章をデザインした。馬車の車輪に当時の文明の動きを表現したもので、後に24の輪歯や楔の穴、6本のスポークなど改良が加えられ、1929年から現在の徽章が公式に採用され、動く歯車が世界中でロータリーのために働くロータリアンであることを証明している。彼は、ロータリーの奉仕への歯車を自分が最初に回したことを誇りに思っていたそうである。24の輪歯が24時間、6本のスポークが6大陸を表している、という説は嘘。
ヤ行
四つのテスト 【The Four-Way Test】
アメリカを襲った大恐慌のさなか、ハーバート・テーラーが、倒産に瀕した会社を立て直すため、従業員に徹底した4項目の倫理指針。その実践によって企業(調理器具メーカー)は立ち直り、1943年RI理事会はロータリアンの行動指針として「四つのテスト」を採用した。Four Wayの意味は4方向、あらゆる角度から見てという意味がある。
言行はこれに照らしてから
(1)真実がどうか(Is it the TRUTH)
(2)みんなに公平か(Is it Fair to all concerned)
(3)好意と友情を深めるか(Will it build GOODWILL and BTTER FRIENDSHIP)
(4)みんなのためになるかどうか(Will it be BENEFICIAL to all concerned)
Fairは公平ではなく、取引上の公正、Goodwillは好意というより信用、all concernedは漠然としたみんなではなく関係者すべて、と考えれば、この言葉は人生訓ではなく、ビジネス上の倫理原則であったことが理解できる。従ってこれこそがロータリーの職業奉仕の原点とも謂われる。四つのテストの版権はロータリーに無償で譲られたが、現在はRIの版権も失効している。
米山梅吉
日本ロータリーの創始者。1868年生まれ。5歳で父を失い、苦学して文筆立志を目指す。米山家の養子となり、アメリカに8年留学法学を専攻し、帰国後は勝海舟に師事。「提督彼理(ペルリ)」を出版。三井銀行入社ダラスで三井物産福島喜三次(ダラスRC)と出会いロータリーに感銘。1920年東京ロータリークラブを創設、二人の息子に先立たれる不幸の中で、様々な社会奉仕事業に貢献。ポール・ハリスの「This Rotarian Age」の訳書「ロータリーの理想と友愛」を残した。
米山記念奨学会
日本ロータリーの創始者、米山梅吉翁の功績を記念して、翁の没後、東京RCが「米山基金」を開設。全国のクラブの支持を受け1967年「財団法人ロータリー米山記念奨学会」として設立された日本最大の民間奨学団体。日本以外の国籍を有する若者に、平和日本を実感させ、国際理解と親善に寄与することを目的とした、ロータリー独自の国際奨学制度で奨学生一人ひとりに世話クラブとカウンセラーをつけ相談相手になっているのが特長である。
ラ行
ライジェム(RIJYEM) 【RI Japan Youth Exchange Multi District Organization】
国際ロータリー日本青少年交換機構のことで2000年に誕生したロータリーの青少年プログラムを支援する組織「JYEC」日本青少年交換委員会が始まりで、RIの他地区合同青少年交換プログラムとして実施するため、2018年RIJYECを改編RIJYEMとして新しく法人化された。このプログラムに参加する地区は法人化、賠償保険加入、危機管理委員会設置の3条件を満たし、RIの定める基準に従うことが条件となっている。
ライラ(RYLA) 【Rotary Youth Leadership Awards】
ロータリー青少年指導者養成プログラム(Rotary Youth Leadership Awards)の略。
RIの公式プログラムで、クラブ、地区、他地区合同で組織されるリーダーシップ養成のためのプログラムで参加者の年齢制限はないが、概ね12歳~30歳(IA、RA年齢に該当)を対象にしている。目的は青少年のロータリーへの理解を深めるとともに、指導力と協調性、また地域社会と国際社会の一員として平和に貢献する資質を伸ばすこと。当地区では鹿児島、宮崎の2か所で年1回、主管をクラブ持ち回りで実施している。
ロゴタイプ 【LOGO-TYPE】
ロータリーの名称を視覚的にデザインしたシンボルで、マークとの組み合わせでロータリーの理念や行動計画、メッセージがシンボライズされる。使用にあたってはMy Rotaryからブランドリソースセンターを開き、テンプレートを使って、高解像度のロゴとロータリーグラフィックをダウンロードする。
ロックアップ・ロゴ 【LOCK UP LOGO】
ロックアップとは、複数のデザイン要素を一定の形式でまとめて配置すること。パートナー、イベント、プログラム、またはスポンサーのロゴまたは名前と組み合わされたクラブのロゴであり、クラブが他のエンティティと提携していることを示す。ロックアップの作成では、ロータリーのマスターロゴではなくクラブのロゴを組み合わせることで、国際ロータリーではなく、クラブとの提携が明確になる。ロックアップには、パートナー、イベント、またはスポンサーを1つだけ含めることができる。
ローターアクト 【Rotaract】
ロータリークラブが提唱する青年男女(18 ~30歳の大学生及び社会人)のためのクラブ。
その目的は個々の能力を啓発し、地域に貢献すると共に世界につながる末永い友情を築くこと。1968年、米ノースカロライナで発足、同年には日本埼玉でも認証されている。同一地区内の1または複数のクラブの提唱により結成され、ガバナーの確認を得てRIが承認する。提唱クラブはローターアクト委員を任命し指導と助言を与える責任を有する。
ロータリアンの行動規範
ロータリアンとして、私は以下のように行動する。
(1)個人として、また事業において、高潔さと高い倫理基準をもって行動する。
(2)取引のすべてにおいて公正に努め、相手とその職業に対して尊重の念をもって接する。
(3)自分の職業スキルを生かして、若い人びとを導き、特別なニーズを抱える人びとを助け、地域社会や世界中の人びとの生活の質を高める。
(4)ロータリーや他のロータリアンの評判を落とすような言動は避ける。
ロータリー衛星クラブ 【Rotary satellite Club】
「クラブの中にあるクラブ」という位置づけ。衛星クラブの会員は、そのスポンサークラブの会員の身分を持ち、スポンサークラブとは別に例会を行うが、特記されない限り、通常のクラブの規則及び手続要覧で言及される約束事によって運営されなければならない。RAを中心とした若いメンバーや経済的、時間的理由で例会に出席できない会員には便利で、条件が整えばRIの認証を受けて衛星クラブからクラブに発展させることも可能である。
ロータリー学友 【Rotary Alumni】
ロータリープログラムに参加したことがある人。プログラムには、インターアクト、ローターアクト、ロータリー青少年交換、新世代奉仕交換、ロータリー青少年指導者養成プログラム(RYLA)、ロータリー平和フェローシップ、奨学金(グローバル補助金、地区補助金、米山奨学金)、職業研修チーム、その他のプログラム。「ロータリー学友会」の組織名は、ロータリーの前に地区やゾーンを識別する名称と共に使用しなければならない。
ロータリー研究会 【Rotary Institute】
情報提供のための年次会合としてRI会長が許可した会合で、RI、ゾーン,ゾーン内のセクション、または複数のゾーンのグループにより開催される。日本が含まれるZone1A/2/3では、RI理事、RI理事エレクトにより招待された元・現・次RI役員他のロータリアン、来賓が出席し、招集者は規定審議会(COL)決議審議会(COR)の決定についての報告が行われる。
ロータリー財団管理委員会(TRFC) 【The Rotary Foundation Committees】
ロータリアンの奉仕活動を支えるロータリーの慈善部門であるロータリー財団を管理する。4年任期で任命される管理委員は、RI会長エレクトによって指名され、RI理事会によって正式に選ばれる。
ロータリー財団地域コーディネーター(RRFC) 【Rotary Foundation Coordinators】
地区に対して財団全般に関する情報、支援提供者の役務を担う。ロータリーの戦略計画では2.財団プログラムを通じて人道的奉仕の重点化を担当する。任期は3年、ロータリアンと財団を繋ぐ役割を果たし、補助金、プログラム、寄付推進の取り組みから補助金活動への参加や寄付目標の設定と達成を支援する。また財団補助金とプログラムについてロータリー財団地域セミナーを開催する。※正確には『Regional Rotary Foundation Coordinator』
ロータリー戦略計画 【Rotary Strategic Plan】
ロータリーがこれからもダイナミックな組織であり続け、世界中の地域社会に奉仕していくための指針。そのプロセスは2002-03年度に理事会が提案、2010年7月、それまでの長期計画から変わって、三つの優先項目、と中核的価値観、ビジョン(後、コアエセンス)ミッションからなる戦略計画を発効、2017年新ビジョン声明承認、2018年6月、5年間の新しい優先項目承認、2023年、5ヶ年計画の不備を検証し新たな行動計画「3Year Rolling Plans」を提案、2024-25年度から実施、クラブをベースとするボトムアップ形式で全クラブにクラブセントラルへの計画記載、1年(それ以内)での見直しを要請した。
●3つの優先項目と5つの中核的価値観
当初、長期計画から発展して戦略計画の柱となったのが3つ優先項目、(1)クラブのサポートと強化、(2)人道的奉仕の重点化と増加、(3)公共イメージと認知度の向上で、その核となるのが5つの中核的価値観(親睦・高潔性・多様性・奉仕・リーダーシップ)。更にはロータリーの新ビジョン声明「私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で持続可能なよい変化を生むために、人びとが、手を取り合って行動する世界を目指しています」と使命(Mission)「ロータリーの使命は、職業人と地域社会のリーダーのネットワークを通じて人々に奉仕し、高潔さを奨励し、世界理解、親善、平和を推進すること」を加えて戦略計画として発効した。
●4つの戦略的優先事項
戦略計画から行動計画へ、2024-25年度ステファニーAアーチック会長は、膨大なアンケート、タスクフォース(ロータリー内外から選抜された専門チーム)、委員会の答申を踏まえ、新たな5ヶ年計画を打ち切り、その都度計画を見直すクラブをベースとした3年間の行動計画「3Year Rolling Plans(Targets→Goalsと変化)」を発表、その行動指針となるのが4つの戦略的優先事項である。組織の強化であった「3つの優先項目」は行動を促す「4つの優先事項」に進化し、「クラブのサポートと強化」はインクルーシブなクラブづくり、つまり「参加者の積極的な関わりを促す」と「適応力を高める」ための行動計画に、「人道的奉仕の重点化と増加」は、7つの重点分野、(1)平和構築と紛争予防、(2)疾病予防と治療、(3)水と衛生、(4)母子の健康、(5)基本的教育と識字率向上、(6)地域社会の経済発展、(7)環境保全を意識した事業計画「より大きなインパクトをもたらす」に、「公共イメージと認知度の向上」は、これらを活用して社会認知を図る「参加者の基盤を広げる」という行動計画になった。
ロータリーという名称の由来
ロータリーの名称は、創設当初、ローテーション(輪番)で各会員の職場を例会場としていたことに由来する。この伝統は現在も、ロータリアンが自分の職業をクラブに紹介するというかたちで残っている。クラブはそれぞれの会員に職業・専門分野やスキルについて例会で紹介してもらうのが望ましい
ロータリーの公式標語 【Rotary Mottoes】
ロータリーの公式標語は二つある。一見相反する内容のように思えるがその心理には相通じるものがある、とする
第1標語はフランク・コリンズの提唱した「超我の奉仕」Service Above Self
自己の欲望と他人への奉仕の心の葛藤を和解させようとするロータリーの理念。
第2標語はシェルドンの提唱した
「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」One profit most who serves Best
奉仕は報償の基本、倫理的な金儲けを推奨するロータリーの理念。
※Oneは当初「He」後に「They」となり現在Oneとなった。
ロータリーの友 【Rotary-no-tomo】
「ロータリーの友」は【ROTARY MAGAZINE PRESS】、RIが認定した機関誌【The Rotarian】と32ある地域雑誌)の一つと定義されている。1952年4月、日本の地区が、東日本と西日本に分割されることになり、情報を共有するため共通の雑誌を発行することが決まり、1953年に創刊、発行部数は当初3300部、購読料50円だった。現在は発行部数85000。ロータリーの奉仕の理念、活動を明確に紹介、解説し、組織の指導者、RI会長の方針を伝え、実践させるために発刊されている。ロータリーに共鳴して入会した会員なら、その意義を理解するため、読むのが当たり前。だから、会費の納入、出席、と並んで三大義務の一つとされている。もともとRI のメッセージを伝えるために横書きで始まった雑誌が、日本語は縦書きの方が美しいという意見で縦書きに変更。でもそれだと、RIの翻訳原稿がなじまない、それなら、ということで両方採用ということになったという経緯がある。
ロータリーのビジョン声明
「私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で持続可能なよい変化を生むために、人びとが、手を取り合って行動する世界を目指しています」 2017年6月に承認されたビジョン声明はロータリーとは何かを一文に要約されており、このエッセンスは、ロータリーの価値観(親睦、高潔性、多様性、奉仕、リーダーシップ)も反映し、ロータリーを語るボイスのベースとなる。
ロータリーのブランディング 【Rotary Branding】
ロータリーの社会的認知(公共イメージ)を高める戦略のことで、ロータリーという組織が、あるいは会員の一人一人が、伝える内容(Voice)・視覚的イメージ(Visual Identity)を統一することが基本となる。クラブでの取り組みとしては、
・一貫したメッセージやビジュアルアイデンティティを維持する
・My Rotaryからブランドリソースセンターを開き活用
・「ストーリーを語る」を実践しコミュニケーションの輪を広げる
・ロータリーボイス「世界を変える行動人」やウクライナやポリオに対する
・ロータリーの対応を検索し活用
・インパクトのある人道的奉仕プロジェクトを計画し実行する
・財団補助金の有効活用・メディア、SNSによるアピール
ロータリーのプログラム 【Rotary’s Program】
RI理事会が推奨するクラブと地区の組織的活動でロータリーが指針とリリース及び職員のサポートを提供し支援するプログラムの事。
(1)インターアクト[IA]
(2)ローターアクト[RA]
(3)ロータリー地域社会共同体 [RCC]
(4)ロータリー友情交換 [Rotary Friendship Exchange]
(異なる国どうしのロータリアンとその家族が相互に訪問しあいホームステイを行う)
(5)ロータリー青少年交換 [Rotary Youth Exchange]
(15~19の青少年都市が母国以外の国を訪問したり、留学したりする機会を提供する
(6)ライラ [RYLA] ロータリー指導者育成プログラム
(7)世界ネットワーク活動グループ [Global Networking Group]
(共通の関心に焦点を当てて国際的に組織されたグループ)
(8)ロータリー親睦活動
(友情と親睦を深めるため共通の職業、趣味、レクリエーションを遂行する目的で結束したグループ。公式認定にはRI理事会の審査と承認が必要。)
(9)ロータリアン行動グループ
(ロータリーの目的を推進する国際的な奉仕プロジェクトを実施する目的で結成されたロータリアンのグループ)
ロータリーのマジック 【The Magic of Rotary】
2024-25年度の会長テーマ。ステファニー A. アーチックRI会長(当時)は、ロータリークラブが行うあらゆる奉仕活動によって、世界が豊かになっていくさまを、マジック(魔法)と形容した。
ロータリーの目的(旧綱領)
「ロータリーの目的」は、ロータリーの存在目的とロータリアンの責務について記した哲学的な声明。具体的には意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励すること。
第1、知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること。
第2、職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること。
第3、ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において日々、奉仕の理念を実践すること。
第4、奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること。
つまり、親睦による相互扶助から、職業倫理を高め職業奉仕に、さらに理念を社会に適応して社会奉仕に、海を越え世界的親交によって世界平和を実現する国際奉仕へ、と発展した経緯が記されている。この4項目は同時に実行されなければならない、とも。
ロータリー財団の標語 【Motto of the Rotary Foundation】
ロータリアンが、健康状態を改善し、教育への支援を高め、貧困を救済することを通じて、世界理解、親善、平和を達成するというロータリー財団の使命に基づき提唱された。「世界でよいことをしよう」Doing Good in the World
ロータリー・シニアリーダー 【Rotary Senior Leader】
現・次・元RI会長、現・次・元RI理事、現・次・元財団管理委員のこと。
ロータリー親睦活動 【Rotary Fellowships】
ロータリアンが共通の関心事、職業、またはレクリエーション活動を通じて交流、親睦を深めるという目的のため世界中から結束した個人のグループ。宗教や政治、他団体の推進目的は承認されない。グループの運営はRIから独立しているが、ロゴの使用はRIの規則に従わなければならない。
ロータリーソング 【Rotary Song】
1905年といえばロータリーが誕生した年、倦怠感の漂う秋の例会で、車輪のエンブレムを選定したことでも知られる5番目の会員ハリー・L・ラグラスが突然立ち上がり、『Gosh Fellow! Let’s sing!(おいっ、みんなで歌おう!)』と叫んだ。これがロータリーソングの始まり、会の雰囲気は好転し、以来会場の雰囲気づくりに合唱が一役買ったと記録されている。因みにロータリーの公式の賛歌は誰も知らないが、ロータリー章典によるとベートーベン作曲の「エグモント」だそうである。日本のロータリーソングは名古屋RCの「鉄道唱歌」と「蛍の光」の替え歌だったとか、今も歌われる「奉仕の理想は」と「我等の生業」は戦前の作、「手に手つないで」と「それでこそロータリー」は戦後の作。確かに雰囲気が全く違う。この他、全国のRCでもクラブソングが盛んに作られ、結構有名音楽家の作品が多い。わがクラブにも鹿児島のシンボル桜島と城山を歌いこんだクラブソングがある。
ロータリー章典 【Code of Policies Rotary】
RI理事会やR財団委員会の決定などロータリーやR財団の方針が記載されたロータリーの総括的な文書の事で、RIの方針や手続き、組織規程を記した「手続き要覧」は3年ごとの規定審議会終了後新刊が発行されるため、その間の理事会や財団による改正を知るにはロータリー章典を見るしか方法がない。今までは、手続き要覧の黄色のページが定款や細則などの組織規程、白のページに章典の内容が記載されていたが、2016年の手続き要覧から白のページが外された。しかしRIのHPではいつでも見ることができる。
ロータリーデー 【Rotary day】
ロータリーデーとは2014-15 年度黄RI会長が提唱した公共イメージ向上のためのイベントのこと。これまでロータリーは隠れた美徳を是とし、自分たちの活動を自慢することを避ける嫌いがあったが、近年は地域社会の理解を得て仲間を増やすためにメッセージを発信することが奨励されている。これを引き継いだ2018-19年度バリー・ラシンRI会長は、楽しくて情報豊かな「ロータリーデー」を開催するよう全世界に呼びかけ、地域社会の人びとに、楽しみながらロータリーを知ってもらうというシンプルなイベントで、ロータリーの地元での存在感を高め、長期的なパートナーシップを構築、入会への関心とロータリーの公共イメージを高める機会にしようと述べている。実施したロータリーデーのイベント風景をSNSにアップし、これらの写真をドイツのハンブルグで開催された2019年ロータリー国際大会でも紹介した。これと並行して国連のロータリーデーでも世界を変える行動人の表彰が行なわれ、現在まで引き継がれている。
ロータリー奉仕デー 【Rotary Service Day】
世界中で奉仕の実践を目指した「ロータリー奉仕デー」は、世界が一斉に動くことでインパクトを高める。2021-22年度の通達で、「ロータリー・デー」に奉仕が加わり「ロータリー奉仕デー」となった。このイベントとして認められるには、(1)二つ以上のRC、RAC、IACによって計画されたものであること。(2)ロータリー重点分野(一つまたは複数)に一致していること。(3)イベントへの関心を高めるため、少なくとも一つ以上のメディアで周知を行うこと(SNSでも可)。(4)参加者の少なくとも25%は、現ロータリー会員ではないこと。の条件を満たすこと。2730地区では、2022-23年度にロータリーの7つ目の重点項目「環境問題」を取り上げた「海岸美化プロジェクト」を立ち上げ、一般市民を巻き込んだ持続可能なプロジェクトとして継続的に実施されている。
ロータリー補助金 【Rotary Grants】
地区がロータリー財団の補助金を受領するには、参加資格認定を受けなければならない。グローバル補助金の場合、実施国側提唱者(活動が実施される国にある地区またはクラブ)と援助国側提唱者が、補助金を申請する前に参加資格認定を受けていなければならず、地区とクラブは毎年この資格認定を完了する必要がある。
フランク・コリンズ 【Frank Collins】
「超我の奉仕(Service Above Self)」の基となった「無我の奉仕(Service Not Self)」を提唱したミネソタ州ミネアポリスの青果商。オレゴン州ポートランドの全米年次大会で、それまで月一回だった例会を、週一回の昼食を共にする例会に変更したことでも知られ、クラブでピクニックを実施し、自前のフルーツを提供、ピクニックではスーツやパイプといった堅苦しいスタイルに罰金を科す、といったユニークな提案でロータリーの組織に楽しさと活気をもたらした。
ロータリー平和フェローシップ
毎年最多130名にロータリー平和フェローシップが授与される。この資金は寄付および国際財団活動資金(WF)によって支えられている。ロータリー平和センターは、ロータリーの主要な教育プログラムであり、世界理解と平和を推進するという財団の使命に向けた重要な手段でもある。ロータリー平和フェローシップは、講義や実践的な研修、グローバルネットワークを築く機会を通じて、平和と開発の専門家や実践家を育成している。
現在1,300人以上の平和フェロー学友が、115カ国以上で活躍していて、その約90%が、平和構築やその他ロータリー重点分野に関わる分野で仕事をしている。学友は、政府機関や非政府団体、教育・研究機関、国際的組織(国連など)、法執行機関や軍、人道支援団体のリーダーとして活躍している。
ロータリーファミリー 【Rotary Family】
ロータリーの活動に関与するノンロータリアンで、ロータリープログラムの学友(元参加者)やロータリープロジェクトの受益者などが含まれる。
ロータリー・モーメント 【Rotary Moment】
2012-13年度田中作次RI会長が呼びかけた「心に残るロータリー体験」のこと。単なる会員からロータリアンに進化した時の体験、つまりロータリーに嵌るきっかけとなったこと。このMomentはロータリーのブランド戦略のVoiceの素材として役に立つ。
ローテックス 【ROTEX】
Rotary Exchange(ロータリー交換)の略でロータリー青少年交換学生として1学年海外に留学した経験のある人たちのこと。非公式グループだが、自らの留学体験を活かし、世界中で留学生とのfellowshipを実践している。
炉辺会合 【Fire side Meeting】
最近地区では飲食を楽しみながら語り合う夜の会合が話題になっている。かつてはファイヤーサイドミーティング[炉辺会合]と称して推奨されてきたが、1990年から「 家庭集会」Informal Discussion Meetingと改称。新会員の同化、会員間の親睦と情報交換の場として、会員の自宅その他(飲食店)で和やかに自由討論する会合と規定されている。昼間の例会で、声を出せるのはSAA、会長、幹事、卓話者他少数の役員のみ。私語は禁止。新会員にとっては、メンバーの名前を覚えることすら覚束ない。そこで飲食と会話を介してクラブのコミュニケーションを図ろうという試み。仲間になるのはやっぱり夜ということかしら?
A〜G
Belonging 【帰属意識】
DEI+Bがもたらす「居心地の良いクラブ」とは、誰もがクラブやメンバーから大事にされていて疎外感を持たせないクラブであること、他に誇れるクラブ、愛着を感じさせるクラブであること。さらに的確な行動計画、戦略計画の策定と実践が必要不可欠であること。古くからの価値観「4つのテスト」と新しい価値観「帰属意識」の融合を図る必要がある。真実かどうか(Accuracy)みんなに公平か(Equity)行為と友情を深めるか(Engagement)皆のためになるかどうか(Delivery)を遂行する経営意識、専門意識がクラブへの愛着、誇りを生み出す。この4つのテストの原典は旧約聖書「知恵あるものはその知恵を誇ってはならない。力のあるものはその力を誇ってはならない。富めるものはその富を誇ってはならない。誇れるものはそれを誇りとせよ。」
CLP 【Club Leadership Plan】
ここで言うLeadershipとはロータリアンの条件である職業人(経営者や専門家)としての経験、技術、つまりそれぞれの職域でのLeadershipのことで、その持てる能力をクラブの活性化のために活用しようというプランがCLP。そのために、理事会を組織の中枢として奉仕活動の計画実践を図り、人材、財源を確保し、ロータリーを学び、楽しみ、地域の理解を得るため全員参加、全会一致の組織をつくる。つまり、会長・幹事を筆頭とする理事会を決議機関として、クラブ管理・奉仕プロジェクト・R財団・公共イメージをブレーンとする行動組織の構築、さらには単年度制を超えたクラブのビジョン、長期計画(2024⁻25年度からは3Year Rolling Goals1年ごとに見直す3年間の行動計画)がその指標となる。RIや地区が準備するそれぞれのリソースを有効に活用するためには、CLPを採用し地区のDLP(District Leadership Plan)に沿った組織構成が必要となる。
Create Hope in the World 【世界に希望を生み出そう】
2023-24年度のRI会長テーマ。ゴードン R. マッキナリーRI会長Eが国際協議会で講演し、「CREATE HOPE in the World(世界に希望を生み出そう)」を発表した。ロータリーが世界にもたらす変化が、一つずつ希望を取り戻し、新たな希望を生み出す力となる。世界に希望を生み出す重要な方法となるのは、平和と重点的に取り組むこと。ロシア軍による侵攻を受けたウクライナの人びとを支援するためにロータリー会員が行動してきたことに言及し。「平和とは、希望が根づくための土壌です」と結論づけ、継続の力についても強調し、過去のリーダーの取り組みを継続するよう呼びかけた。
DDF(地区財団活動資金)とWF(国際財団活動資金)
すべての地区の年次基金シェアへの寄付は、DDF(地区財団活動資金)とWF(国際財団活動資金)に分けられ、その配分はDDFが50%、WFが50%(うち5%は運営費)で3年後から使用が可能になる。地区はDDFを地区補助金、グローバル補助金、ロータリー平和センター、ポリオプラスへの寄贈に使用できる。WFは地区が参加できる補助金(グローバル補助金へのDDF拠出に対して同額上乗せ)やプログラムの資金として支給される。
DEI 【多様性・公平さ・インクルージョン】
●多様性(Diversity)
私たちは多様性を重んじ、すべての背景、年齢、民族、人種、肌の色、障害、学習スタイル、宗教、信条、社会経済的立場、文化、婚姻状況、使用言語、性別、性的指向、ジェンダー自認だけでなく、異なるアイデア、考え、価値観、信念を持つ人びとによる貢献を大切にします。
●公平さ(Equity)
ロータリーへの入会、参加、リーダーシップの機会といった面で、歴史的に特定のグループの人びとが障壁に直面していたという点を認識し、すべての人が成功のためのリソース、機会、ネットワーク、支援への必要なアクセスを得られるよう、地域社会でのパートナーシップも含め、ロータリーのあらゆる側面で公平さを促進していくことに私たちは全力を注ぎます。
●包摂的(Inclusion)
私たちは、すべての人が目に見える、または目に見えない本質的に独自の資質を備えていると信じています。また自分が大切にされているとすべての人が感じ、帰属意識を持てるようなインクルーシブな文化を築くことに尽力します。
Eクラブ 【Electric Club】
Webサイト上で例会を行うクラブのこと。一般のクラブの会員とその権利、義務及び活動に於いて全く異なるところはない。その利点は、会員がどこにいても都合のいい時間に例会に参加できること。2730地区では、2014年6月に九州初のEクラブとしてJapan Currentが認証され、現在25名のメンバーで活動している。多忙や体の障害、遠隔地という理由で例会出席が困難会員には極めて便利。メイキャップもネット上でOK。http://www.jce2730.orgにアクセスしてみてください。
E/MGA(恒久基金大口アドバイザー) 【Endowment/Mejor Gift Advisers】
恒久基金と大口寄付に関する地区の情報を・支援提供者としての役務を務める。任期は3年。
END POLIO NOW
ロータリーは1985年にポリオプラスを立ち上げ、1988年からは世界保健機関(WHO)、米国疾病対策センター(CDC)、UNICEF(国連児童基金)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、GaviワクチンALLIANCEと共に、「世界ポリオ根絶推進活動(GPEI)」を主導している。ポリオ=小児麻痺の根絶は言うまでもなくロータリーの最優先事項。今年、アメリカのトランプ大統領が、世界保健機構(WHO)からの脱退を表明し、GPEIのパートナーを降りてしまったが、ロータリーは「ポリオのない世界」という約束を果たすため、引き続きGPEIとの協力を決意したという声明を発表した。予防可能なポリオからすべての子どもたちを守ることは、今を生きる大人としてやらなければならないこと。天然痘を根絶させたように、あと一息の頑張り、これを否定することが人類にとっていかなる打撃となるのか改めて考える時期に来ている。
Every Rotarian, Every Year(EREY)
すべてのロータリアンが毎年年次基金に寄付することと財団プログラムへの参加が奨励されている。
H〜N
IM 【Intercity Meeting】
都市連合会 Intercity Meetingの略称で、本来は近隣都市のクラブが集まり、親睦と情報交換をする会合の総称だったが、都市連合ゼネラルフォーラムIGF【Intercity General Forum】 (1984年版手続き要覧より削除)も広義のIMに含まれるため、IGFをIMとして実施する地区が、当地区を含めて多く見られる。IGFは地区を分区またはいくつかの集団に分けてロータリー情報を研究討議する会合のことで、明確な規定はなく決議や決定をする場ではなく、自由に意見を聞き討論する場と考えられている。
Irresistible
抗えない魅力、圧倒される美しさのこと。2024-25年度ステファニー・アーチックRI会長がテーマ「ロータリーのマジック」の中で頻繁に使われた言葉で、人道的奉仕の結果としての抗えない感動、圧倒的な感謝こそがマジックだとされた。
O〜U
PETS 【Presidents Erect Training Seminar】
次期クラブ会長(会長エレクト)が7月1日の就任に向けて準備することを目的として、通常2月か3月に2日に亘って実施される。議題は、次年度RIのテーマ(2025-26年度から、テーマ「ロータリーからロータリアンへ」ではなくメッセージ「ロータリーから社会へ」に変更)、地区の基本方針、DLP、CLP、R財団、特に補助金制度ついて。
次期クラブ会長は、クラブ間の交流を深める中で、自らの役割や責務を自覚し、クラブの目標設定、役員の人選、増強と退会防止、プログラムへの参加、公共イメージ戦略、RIや地区から得られるリソース(資料や支援)等について学ばなければならない、「効果的なロータリークラブとなるための活動計画の指標」を策定の一助として。
TrainingからLearningへ研修の在り方が変わったため、PETSは現在PELSに呼称が変更になっている。PELSに参加しなければ次年度会長になれない、とも言われている。
RC(ロータリーコーディネーター) 【Rotary Coordinators】
会員増強・クラブ戦略強化・新クラブ結成・ロータリープログラムの推進の役務を担う。
ロータリーの戦略計画の1、クラブの支援と強化を担当するコーディネーターで担当するクラブの推進役、モチベーター、助言者、情報源となり、クラブの活性化のための計画の立案と実施を支援する。任期は3年、2025年から会員増強の役務が強化されロータリー会員増強コーディネーターと呼称が変わった。
RCC 【Rotary Community Corps】
ロータリー地域社会共同体と訳され、ロータリークラブの提唱によって結成される社会奉仕のプログラム。ロータリーの奉仕へのコミットメントを共有するロータリアンでない人々のグループで、ロータリーに賛同し、その地域社会に居住、就業、就学するロータリアン以外の10名以上の成人男女によって組織される。提唱クラブ指導の下に年1件以上、地域社会に貢献するプロジェクトの実施が求められる。RCCは提唱ロータリークラブの存在する地域で、ガバナーの確認後RIの認証を受けて設立される。当地区では、小林RCの「小林子うさぎ文庫」他4団体が提唱されている。
RIBI
国際ロータリー細則には、RIBIは「グレートブリテンおよびアイルランド内国際ロータリー」という管理上の地域単位と規定されている。従ってRIBIの各ガバナーは、RIBIの定款細則に基づいて任務を遂行し、RIBI審議会とRI理事会に対して責任を負う。RIBIの役員(会長、副会長、名誉会計)のノミニーはRIBI細則によって選ばれる。
RLI 【Rotary Leadership Institution】
草の根運動から始まった研究会でRIの正規のプログラムではないが、RIの推奨するプログラムと位置づけられる。研究会(Institution)であって研修(Seminar)ではない。講師のいる通常のセミナー(研修)と異なり、少人数のグループで参加者が自由に発言し、他人の考えを聞き、互いに語り合う場。特に結論を求めず、個々のロータリアンがモチベーションを高め、ロータリーをもっと知りたいと思わせるための研究会である。
RLI-DL(ディスカッションリーダー)、現在はファシリテーター(扇動者、進行役)という言葉を使う。が、自分の知識や意見を言わず、参加者の発言を誘発する進行に努め45分。評価、移動を含め6セクション6時間でパートⅠが終了する。長丁場だが居眠りをする参加者がほとんどいないのが、この研究会の特徴。これを3パートクリアし卒業研修を終われば修了証とバッチが貰える。当地区では2014-15田中年度の地区大会で承認され、地区の事業として承認された。
RPIC(ロータリー公共イメージコーディネーター) 【Rotary Public Image Coordinators】
クラブが地元で好ましい公共イメージを持てるよう、地区の情報・支援提供者としての役務を担う。ロータリーの戦略計画では3、公共イメージと認知度の向上を担当する。任期は3年、ロータリアンや一般市民が持つロータリーの人道的活動への認識を高めることで公共イメージを向上させるため、クラブがメディアや自治体、オピニオンリーダーと良好な関係を保つ支援を行う。また、公共イメージ補助金の申請や地区やクラブのSNSの活用も支援する。
RRFC(ロータリー財団地域コーディネーター) 【Rotary Foundation Coordinators】
地区に対して財団全般に関する情報、支援提供者の役務を担う。ロータリーの戦略計画では2、財団プログラムを通じて人道的奉仕の重点化を担当する。任期は3年、ロータリアンと財団を繋ぐ役割を果たし、補助金、プログラム、寄付推進の取り組みから補助金活動への参加や寄付目標の設定と達成を支援する。また財団補助金とプログラムについてロータリー財団地域セミナーを開催する。※正確には【Regional Rotary Foundation Coordinator】
SDGs(持続可能な開発目標) 【Sustainable Development Goals】
環境・社会・経済の3つの側面を大きな枠組みでとらえた概念がサステナブルであるのに対して、SDGsは、この3つの側面において具体的に17のゴールを設定し、総括的に解決しながら持続可能なよりよい未来を築くことをめざす。 どちらも持続可能と訳されるため混同しやすいが、SDGsは2030年というリミットが設けられた目標である。
※地球環境の悪化による異常気象や自然災害などの増加、国際紛争による貧困差別の問題など、さまざまな問題が深刻化している中、 これ以上被害を拡大させないよう、サステナブルな社会を目指し立ち上がったのが、2000年「国連ミレニアムサミット」をもとにつくられた「ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)MDGsがある。2015年を達成期限としたMDGsは、現在のSDGsと同様に、極度の貧困や飢餓の撲滅など8つの目標・21のターゲット・60の指標を掲げていたが、SDGsが世界共通の目標であるのに対し、MDGsは主に開発途上国を対象とした目標に留まっていたため、先進国も含めた世界全体の目標として2015年の「国連持続可能な開発サミット」で採択されたのがSDGsである。MDGsは国連の専門家が中心となって設定されたのに対し、SDGsでは数多くの人がプロセスに参加し、協議を重ねたうえで設定された。
TrainingからLearningへ
2022-23年度から、ロータリーのセミナーはTraining教導するという認識からLearning自ら学び取るという認識に移行、研修セミナーはラーニング・セミナー(Learning Semina)に、研修リーダーはラーニング・ファシリテーター(Learning Facilitator)に呼称が変更になった。
RILF(RI Learning Facilitator)国際ロータリー研修リーダー
DLF(District Learning Facilitator)地区研修リーダー
CLF(Club Learning Facilitator)クラブ研修リーダー
PELS(会長エレクトラーニングセミナー)旧PETS
GELS(ガバナーエレクトラーニングセミナー)旧GETS
GNLS(ガバナーノミニーラーニングセミナー)
UNITE FOR GOOD 【よいことのために手を取りあおう】
2025-26年度デ・カマルゴ会長年度は、会長テーマを廃止しメッセージとして発表。ロータリアンに対して、こうあって欲しい、こうあるべきだという目的目標を示すテーマから、広く一般大衆に対してロータリーはこんなことをしています、一緒にやりましょうというメッセージを発信する方向に転換した。「よいことのために手を取りあおう」とは、単年度という制約を外し、ロータリーという壁も外し、広く地域社会や自治体、国家、企業と協働しようということ。更に、ロータリーの公共イメージの向上のためにはボイスの統一と視覚的メッセージ(VI)の統一が必要とした。
※デ・カマルゴ会長エレクトは、新年度に入る前月6月に辞任、ただ方針はそのまま継続する事となった。