鹿児島西RCアーカイブス
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鹿児島西ロータリークラブ

ゲスト卓話 吉田雅司さん(今給黎総合病院歯科口腔外科・スポーツ歯科外来)
  ミャンマーでの国際援助活動報告  医療と野球 最終目標は世界平和


2008.4.23 於:鹿児島西ロータリークラブ第2220回例会

 口唇口蓋裂は,わが国において,新生児のおよそ600名に1名の割合で発生する先天異常である。しかし,発展途上国におけるこの疾患の実態は,未だ不明の点も多い。われわれは,日本口唇口蓋裂協会の行っている医療援助隊として,1995年よりミャンマー連邦にて,口唇口蓋裂患者の診療ならびに現地スタッフへの技術移転を行ってきた。その13年間のミャンマー医療援助隊の活動報告とその活動を通して行ってきたミャンマー野球チームへの支援などについて報告した。
1.ミャンマー医療援助隊
 最初の5年間は,現地口腔外科医の教育と技術移転を中心とした活動であった。その後は,ミャンマー中央部のマンダレーなど活動地域の拡大を計り,さらに口腔癌手術など口唇口蓋裂手術以外の治療も行うようになった。1995〜2007年の13年間にミャンマー医療援助隊が,ヤンゴン歯科大学(IDM)顎顔面外科,2002年から始まったマンダレー歯科大学,およびピー総合病院での医療活動にて手術を行った口唇口蓋裂患者は341例であった。手術は,ほとんどが全身麻酔下で行われ,口唇形成術270例,口蓋形成術71例であった。
2.ミャンマー野球チームへのサポート
 2000年にミャンマー在住の日本人が、青少年の育成を目的に自力でグランド造成とチーム作りを行った。その趣旨に賛同し、医療援助隊参加時に、野球用具の寄贈や、ナショナルチームが日本遠征した際には、宿泊のお世話やマウスガードの作成、練習試合などのサポートを行った。 国際援助活動は、相互の理解の上に成立し、決して自己満足であってはならず、平和な世界が最終目標であるべきであろう。
 

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